アトレティコの堅守はどこへ? 無失点でもスペイン紙は納得せず

連勝でも不安あるアトレティコ photo/Getty Images

現在リーガ・エスパニョーラで2位につけているアトレティコ・マドリードは、リーグ戦を3連勝して年内の戦いを締めくくっている。首位バルセロナとは勝ち点差が3しか離れていないため、決して悪い成績ではない。しかし、スペイン『MARCA』は戦いぶりに納得していない。

その理由は自慢の堅守が少し怪しい状態にあるからで、最近のアトレティコは多くのシュートを許している。例えば3-0で勝利した7日のアラベス戦では、無失点ながらアラベスの方がアトレティコよりも多い13本のシュートを打っている。コーナーキックから危ないシーンを作られることもあり、無失点だからと満足することはできないだろう。

また続くバリャドリード戦ではコーナーキックから2発決められ、3-2の辛勝だった。クロスやセットプレイに滅法強いアトレティコの守備陣が簡単にヘディングシュートを許しているのは気がかりで、これも満足のいくゲームとは言えないだろう。

22日のエスパニョール戦はアトレティコらしい1-0のスコアでの勝利だったが、この試合も危ない場面は多かった。守護神ヤン・オブラクがいなければ無失点で終えることはできなかったはずだ。シュートはエスパニョールが18本も打っており、同メディアは対戦相手に数多くの得点チャンスがあることを問題視している。

今季のリーガ・エスパニョーラは荒れており、安定感のあるチームが少ない。アトレティコが本来の堅守を取り戻せば安定して勝ち点を積み重ねられるはずで、そうなれば首位バルセロナを捉えることも可能だ。年明けからはチャンピオンズリーグ決勝トーナメントもスタートするため、ますます守備力が重要になってくる。同メディアは戦い方が悪いと切り捨てているが、真のアトレティコらしさは戻ってくるか。

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