山から帰宅。疲れたー、おやすみなさい!
登山から帰宅して、体はもうくたくた。荷ほどきもそこそこに、疲れ切ってそのまま布団にダイブしたいのはやまやまですが…ちょっと待って!ひと手間ケアする癖をつけると、道具の劣化を未然に防ぐことができますよ。
でもお金はかけたくない…
でも、ただでさえ高価だった登山道具。長く愛用したいんだけど、ケアにお金はそこまでかけられない! 安心してください。我々には100均という強大な味方がついています。
100均アイテムでできちゃう!山帰り、これだけはやっておきたいケア
眠い目をこすって…ちょっとだけ! 寝る前にちゃちゃっとケアしておきましょう。まずはたくさん歩いて頑張ってもらった靴。
泥が乾くまで待つ
雨上がりの翌日や、雨が降っている最中の山道はぬかるんでいます。どろんこでぐちゃぐちゃになった靴も、泥をそのままにしておくと劣化を早める原因に。恐らく帰り道の間に泥が乾いてしまうケースが多いかと思いますが、完全に乾くまで少し待ちましょう。
ここで登場するのが、100均で売っている豚毛ブラシ! 靴コーナーに置いてあることが多いです。美容グッズが充実している100円ショップなら、豚毛を使ったヘアブラシなんかもあるのでそれでも代用OK!
お風呂掃除用のブラシじゃダメ?
なぜ豚毛なのか? それはずばり、「靴を傷つけにくいから」。お風呂や台所清掃用のブラシは形状や種類が豊富ですが、多くのものが毛部分にポリプロピレンやナイロンを採用したもの。この材質でごしごし靴を磨くと、靴の素材を傷つけてしまいます。
最悪の場合、繊維にまで影響して機能性が低下してしまう恐れもあるので、やわらかな豚毛のブラシを使用しましょう。
乾いたらブラシで優しくごしごし
泥が乾いたら、豚毛ブラシで優しくごしごし、泥を落としていきましょう。
なかなか落ちないがんこな部分には、水をつけたブラシでごしごし。
綺麗になりました!
洗い終えたら、しっかり乾かしましょう。中に新聞紙を入れると効果的。乾いたら、防水スプレーをして完了です。
防水スプレーをする時の注意点ですが、靴を逆さにしてスプレーしましょう。これはスプレーの成分がソールのすき間に垂れて侵入すると、剥離する可能性があるからです。
このような形で、スプレーをしてあげましょう。
綺麗な靴は、なんといっても気持ちがいいです! こまめにケアしておけば、長持ちもしてくれます。次の山でも活躍してくれるのが楽しみですね。
こんなところも綺麗になる!?小さいブラシを活用しよう
先ほど「掃除用ブラシはNG」と書きました。しかし、あるシーンでは役に立ってくれます。100円ショップでは様々なサイズのブラシが売っており、すき間掃除用のこんなに小さいブラシもあります。これが、実は超便利!
ストックの先端についているゴムについた泥やアイゼンのすき間についた泥、また靴のソール部分の細かい部分に大活躍します。
靴はソール部分はゴムなので、細かい掃除用ブラシでもOK。寝る前にここまでするのはちょっと面倒かもしれませんが、休みの日にのんびり愛用の登山道具をケアするのもいいですね。
100均のアイテムでザックもぴかぴかに
「ザックを洗う」という概念がない方も多いのではないでしょうか? 確かに登山用リュックは「洗う」という前提で作られてはいません。しかし、長年使用してきたザックには汗や汚れが目に見えなくても染み込んでいるもの。シーズン終わりに綺麗にしてあげると、長く使うことができますよ。
100均に売ってる洗剤
洗浄力が高く汚れを落としてくれるのは「アルカリ性」の洗剤ですが、登山用品や登山用ウェアには、一般的に「中性洗剤」を使用することが推奨されています。この理由も、先ほどの靴と同じく「素材を痛めないため」。いくつか100円ショップを回りましたが、置いてある洗剤はほとんどが「弱アルカリ性」のものでした。
今回、唯一100円ショップ「キャンドゥ」に中性洗剤が置いてあったので、これを使用します。
浴槽にお湯をためて、じゃぶじゃぶ
浴槽にザックがつかるくらいのお湯をためましょう。小さいリュックなら洗面台でも事足ります。洗剤を適量入れ、「今までありがとう…!」という気持ちをこめて洗いましょう。
徐々にお湯が濁ってきました…。こんなに汚れていたとは! 背面やショルダー部分は、特に汗を吸っています。押し洗い、揉み洗いを繰り返しましょう。
風通しの良い場所で陰干しする
水に色がつかなくなるまでしっかりすすぎを繰り返しましょう。洗剤が残らないよう、念入りに!
100均アイテムできちんとケアしよう!
お金をかけなくても、今では100円ショップのアイテムでこんなにしっかりケアすることができます。靴とザックは登山には欠かせないものですが、面倒だったりタイミングを逃したりして、普段なかなかケアしにくいもの。プチプラアイテムで、愛用の道具を長持ちさせてあげましょう!