金属行人(12月27日付)

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 ある主要省庁幹部から「優秀な大学を出て入省した若手が、年によっては3分の1ぐらい辞めていく。昔はコンサルタント会社が多かったが、今はベンチャー企業に行く人も多い」という話を聞いた。さらに話を続けると「辞めた人材も含め、分散ネットワーク型の総合力で仕事をしていく時代だ」と言う▼まさに最近、民間企業経営者とそういう話で意気投合したばかり。「一度会社を辞めた人材が、また戻ってくることもある。辞めた人材のネットワークまで活用するのが、今のような革新技術や知恵が価値を生み出す時代の勝ち組企業」。官庁も企業も大学も変わっている。時代の変化に気付き、動き始めた企業が21世紀に活躍できる企業の条件ではないか。歴史ある鉄鋼メーカーの中から「うちも中途人材の力を生かせるような会社にならないといけない」という言葉が聞かれるようになった。企業の概念が変わり、企業の構えを時代に合わせて変えていくことが重要▼トヨタが車を造る会社から、快適な移動手段を提供する会社に変わろうとする時代。「鉄鋼・非鉄金属メーカーは鉄・非鉄を造る会社」のままであり続けるのか? 答えはYesかNoか。業界人との忘年会では、そんな話題が増えている。