「災」の年、愛猫が亡くなりました 暮らしの中のペットの危険、認識を

以前も登場した愛猫まみちゃん。防災士の試験前にはよく一緒に勉強してくれました!

緊急時にあわてないために

2018年がまもなく終わります。皆さんにとっては、どんな1年でしたか?今年の漢字は「災」になりましたが、私ににとっても、防災士として「災」によく関わり、学ばせてもらった1年でした。実際に個人的な災いもあり、「哀」の年にもなってしまいました。というのは、飼っている猫が12月初旬に亡くなったのです。

猫がよくかかってしまう、腎不全という病気でした。11月に診断を受けてから、あっという間でした。記憶にある方もいらっしゃるかもしれませんが、5月に書かせてもらった、脱走猫ちゃんです。

■愛猫逃げる!GWに壮絶追いかけっこ
http://www.risktaisaku.com/articles/-/6203

脱走を通して、猫の保護の方法や窓に対する対策などを書かせてもらったのですが、ほとんどただの猫脱走エピソードでした。

しかし今思っても、脱走した猫は探す事が大掛かりになることもあり、マンション内で許可を得たり、他の住人の方にご迷惑にならないようにと色々と配慮が必要で大変だった事を思い出します。さらに猫との暮らしについて、より深く考えるようになった転機になりました。

ペットセイバーという資格も取りました。

■ペットセイバーの資格取りました!
http://www.risktaisaku.com/articles/-/10454

これはサニー カミヤさんが主催している、ペットセイバーというペットの救急員資格で、買っているペットを救える技術が身につきます。
https://petsaver.jp/basic/

この時に教わった典型例の通り、愛猫の容態の急変で私はパニックに陥ってしまいました。まずは、自身が深呼吸する事から教わったはずなのに、実際には猫を抱きかかえ、夫を怒鳴るという行動をしてしまいました。

病院に電話して、タクシーで病院へ!この判断はペットセイバーのおかげでしょうか、そういう選択ができ、深夜に病院へ向かいました。

緊急病院で受けた診断が予想外で、またも、うまく呼吸ができなくなってしまったりしましたが、災害が身に降りかかった時、自分がどんな風になってしまうのか、そういうことも愛猫が教えてくれたように、今は感じています。

病院へ行き、一命は取り留め、翌朝家に帰ってこれたものの、さらにその翌日の朝には力尽きてしまいました。よく頑張ってくれたけれど、とても悲しく、寂しい別れでした。

猫が亡くなって、しばらくは理由を探ったり、あれがダメだったのだはないか、これがいけなかったのではないか、色々な思いが巡り、自分を責めたり何かのせいにしようとしたりしてる事にも気がつきました。猫のためにしてきた事もたくさんありました。

地震の対策として家具の下敷きにならないように、家具の転倒防止対策を自分たちのため以上に考えたり、万が一の際の避難所でのこと、自宅避難の場合のこと、を猫と過ごすため、ありとあらゆる想定をしていました。

実際に、2016年の熊本地震では家具の下敷きで亡くなられた猫ちゃんもいたようで、こんな記事が目に留まりました。

‪■熊本地震で犠牲になった犬や猫などを描く 絵画展 (sippo)
https://sippo.asahi.com/article/10563218

一緒に写ってる写真や、ICチップが有効であることなど、被災された方のお話はとても参考になります。知っておく事が、今後の備えに繋がりますよね。

茨城ではこれから防犯のお仕事もさせてもらうかもしれません

猫と相性が悪い植物

またひどくわたしが後悔した事の中に、植物とアロマ、食べ物がありました。目を離すと、私達の食事を普通に食べてしまったり、飾ってある花の葉っぱを食べてしまったり、食に貪欲な猫で、笑って見ていたけれど、そこにこそ大きな危険がありました。

猫はもともと肉食なので、肝臓の働きが植物の毒素を分解できないのだそうです。ユリを活けた水を飲むだけでも死に至ることもあるんだそうです。ここに猫に与えてはいけない植物が載っています。猫を飼っている際は家には植物を飾らないと徹底されてる方もいます。

■猫に危険な植物:毒!食べさせないで!(猫とネコとふたつの本棚)
https://nekohon.jp/neko/donteatplants.html

クリスマスに飾っていたポインセチアも猛毒でした。無知って怖いです。気に入って使っていたアロマも実は猫にとっては良くないものでした。アロマは植物から採取しているものなのだから、考えたら良くないことはわかりそうなのですが、その知識なく猫を飼ってる人が多いような気がします。

アロマは最近では、リラックス効果といった以外にも、天然成分であることから、アレルギー対策や、自然治癒に用いられることもあるので、ペットにも何か施してあげたいという思いにもなるかもしれません。

実際にアニマルアロマアドバイザーという資格もあります。でもそれはワンちゃんのためのものなのです。

■アニマルアロマアドバイザー認定講座(ペットの資格)
https://www.pet-no-shikaku.com/courses/co/animal-aroma-adviser

やっぱり猫にとっては危険なものだということは知識として知っておかなければいけないですね。

■【実体験あり】猫にアロマは危険?!安全な精油やアロマディフューザーならOK?(ねこのすゝめ)
https://tsurebono-kyoudai.com/neko-aroma-abunai/#i

どうしても使いたい場合は自分だけで楽しむ方法もあるので、使うときは調べてみてください。

という事で、なんだかしんみりしてしまいましたが、今年は何と言っても、防災ファミリーの先輩たちとの輪がどんどん広がりました。いろんな出会いがあり感謝ですし、防災士として地域の活動もさせてもらえるようになったこと、本当に一つ一つを確実に積み重ねていけてるように思います。

やりたいことがたくさんありすぎて、時間が足りないくらいですけれど、来年も学びを重ねて発信すること、そして、今やりたいと思っている事を形にできたら良いなぁと思っています!

2019年は災い転じて福となす。

ステキな1年にしていきます。

良いお年をー!!

(了)

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