パドレスが好投手・クルーバー獲得に向けてトレード交渉中

ドジャースが獲得を狙っていることが報じられているコリー・クルーバー投手(インディアンス)だが、サイ・ヤング賞2度の実績を誇る好投手の獲得に向けて、ドジャースと同じナ・リーグ西部地区の球団が動いているようだ。MLB公式サイトに入った情報によると、パドレスとインディアンスは、クルーバーを含んだトレードについて交渉中だという。ただし、関係者の1人はクルーバー争奪戦について、現時点ではパドレスよりドジャースのほうが優位に立っていることを伝えている。

パドレスはインディアンスがクルーバー放出の対価として望んでいる「メジャークラスの選手」を放出することが可能である。ある関係者によると、パドレスはクルーバーを獲得できるのならば、マニュエル・マーゴ外野手、ハンター・レンフロー外野手、オースティン・ヘッジス捕手という主力級の若手3選手のうち、1~2人を放出する可能性があるという。また、パドレスとのトレードが実現すれば、インディアンスはプロスペクトを少なくとも1人獲得する見込みだが、パドレスのTOP2プロスペクトであるフェルナンド・タティスJr.内野手とマッケンジー・ゴア投手がトレードの対価に含まれる可能性は低いようだ。

インディアンスとパドレスの球団間の関係は良好であり、今年7月にはインディアンスがブラッド・ハンド投手とアダム・シンバー投手、パドレスが有望株のフランシスコ・メヒア捕手を獲得するトレードが成立。パドレスはマーカス・ストローマン投手(ブルージェイズ)の獲得も狙っているが、優先順位はクルーバーのほうが高いようだ。

現在32歳のクルーバーは、2007年のドラフトでパドレスから4巡目指名を受けてプロ入りし、2010年7月にパドレスがカージナルスからライアン・ラドウィック外野手を獲得した際に三角トレードでインディアンスへ移籍。今回、パドレスへの移籍が実現すれば、8年半ぶりの古巣復帰となる。なお、クルーバー争奪戦にはドジャースとパドレスのほか、フィリーズ、ブリュワーズ、レッズなどが興味を示していることが報じられている。

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