枯れてしまった名木、「二世」に命つながる

「日の出椿」、挿し木で移植の若木が開花

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開花した日の出椿の花を見る児童たち

 【佐野】今春枯れてしまったとちぎ名木100選にも選定されている出流原町の「日の出椿(つばき)」。2世の若木が移植された地元出流原小で、開花が始まった。この椿を地元の宝として育てようと結成された「日の出椿『二世』を育てる会」(片柳栄(かたやなぎさかえ)代表)や児童たちは「命がつながった」と、喜んでいる。

 若木は11月、同校プール南側と校庭内の築山の計2カ所に植えた。樹齢約5、6年、高さ約1メートルで、所有者である故神山茂(かみやましげる)さんが、樹勢の衰えを感じて挿し木して育てていたものを、地元の造園業者が養生してから移植した。

 日当たりの影響かプール前の椿はまだつぼみ状態だが、築山の椿には10輪ほどが花を付けた。いずれも薄ピンク色で長さ約4センチ、直径約2・5センチのかれんな花で、つぼみ60~70輪も膨らみ始め、開花を待っている。27日からは冬休みに入るため、26日には同校児童や同会会員らが集まり、開花を祝った。

 同会の片柳代表(68)は「移植してどうなるかと思ったが樹勢も良くほっとしている。これからどんどん咲くので2月くらいまでは楽しめます」と目を細めた。