BSL4建設で戸田建設と契約 長崎大

 長崎大は12月26日、長崎市の坂本キャンパスに設置を計画している感染症研究施設「バイオセーフティーレベル(BSL)4」の建設業者として、戸田建設(東京)と75億4920万円(税込み)で契約を結んだと発表した。契約は同日付。

 長崎大によると、契約日の翌日が書類上の「着工日」となるが、長崎市に提出した施設の計画通知書の審査が済んでおらず、実際の着工は年明けになる見通し。

 工事期間は27日から2021年7月30日まで。18、19両日に入札を実施し、戸田建設が落札した。

 同施設はエボラ出血熱など致死率が高い感染症の病原体を扱うため、坂本キャンパス周辺の住民の間には根強い反対論もある。長崎大の河野茂学長は「施設に賛成、反対の声があることを重く受け止め、安全対策の具体的な検討に引き続き取り組む」とのコメントを出した。

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