(株)板橋開発、特別清算申請 旧商号は(株)星光堂、事業は別会社へ移管

 (株)板橋開発(TSR企業コード:290327032、法人番号:6011401003444、豊島区東池袋1-21-11、設立昭和23年5月、資本金7400万円、代表清算人:広瀬大志氏)は12月27日、東京地裁に特別清算を申請した。申請代理人は足立学弁護士(東京富士法律事務所、千代田区麹町3-3、電話03-3265-0691)。
 負債総額は債権者5名に対して約50億円。

 老舗のCD・DVDの卸売業者。全国の音楽・映像ソフトの販売店に販路を形成し、業界大手として高い知名度と実績を誇り、ピーク時の平成11年6月期は売上高1586億3800万円をあげていた。
 しかし、デジタル音楽プレイヤーの浸透やインターネット配信など環境の変化などからCDやDVDの需要が大きく落ち込み、21年6月期には売上高1000億円を割り込み、多額の赤字を計上していた。
 拠点の統廃合やリストラなど経営再建策を講じていたが、売上減少幅が拡大し赤字が続き、資金繰りも悪化したため29年12月、事業再生ADRを申請。30年3月に、会社分割により、大手玩具卸の(株)ハピネット(TSR企業コード:290619360、法人番号:5010501011416、台東区)100%出資のもとで設立した(株)星光堂マーケティング(TSR企業コード:026137763、法人番号:5010501041693、豊島区)に音楽・映像商材の卸売事業を移管。以降、当社は清算手続きを進め、30年11月に(株)星光堂から現商号へ変更し同年12月15日、株主総会の決議により解散した。
 なお、音楽・映像商材の卸売部門を承継した星光堂マーケティングが事業を継続している。

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