JOGMEC、伊豆諸島の青ヶ島沖で新たな海底熱水鉱床を確認

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 石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は27日、伊豆諸島青ヶ島沖で、高品位の金・銀を含む銅・鉛・亜鉛を主体とした海底熱水鉱床の存在域(仮称・東青ヶ島鉱床)を確認したと発表した。引き続き同鉱床での海底観察、物理探査、ボーリング調査などを行い、鉱石の分布と品位を詳細に把握することで鉱床の広がりを明らかにしていく予定。

 青ヶ島沖の東青ヶ島カルデラでは、東京大学の生産技術研究所が実施した調査結果から3カ所で海底熱水鉱床が確認されていた。この結果を踏まえ、JOGMECが同カルデラ全域を対象とする調査を行った結果、チムニー(熱水活動で生成された柱状の構造物)やマウンド(丘上の地形)を新たに5カ所で確認できた。また、採取した33試料の品位分析から平均で銅1%、鉛6・21%、亜鉛23・91%、金17・02グラム/トン、銀1300グラム/トンの分析値が得られた。この品位は2003年にJOGMECが伊豆・小笠原海域のベヨネース海丘で発見した白嶺鉱床よりも優勢なもの。

 JOGMECは、昨年9月に深海曳航体を用いたカルデラ全域(最大水深約830メートル)の精密海底地形調査を行い、従来報告されていなかった尖塔上の地形や熱水活動の兆候を多数検出。その結果を踏まえ、昨年12月から今年の7月にかけて遠隔操作無人探査機(ROV)による海底観察を実施し、最大25メートルの高さのチムニー群をはじめ、250度を超える熱水活動を伴うマウンドなどを確認した。