「夢、語ることで実現できる」 古里の五島で講演

MTGの松下剛社長 5100万円寄付

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 健康・美容機器ブランド開発などを手掛けるMTG(名古屋市)の松下剛社長(48)が27日、古里の長崎県五島市内で講演し、「夢は口にすることで実現できる」と自らの経営哲学を語った。五島産ツバキの有効成分の研究や商品開発などを目的に、先月同市で設立した子会社「五島の椿(つばき)」については、2020年までに新ブランドを立ち上げる考えを表明。「海外にも打って出る」と抱負を述べた。
 松下社長は同日、語呂合わせで「ごとう」となる計5100万円を同市と新上五島町に寄付した。
 松下社長は同市岐宿町で18歳まで過ごした。23歳の時に愛知県で自動車販売会社を起業し、1996年にMTGを設立。トレーニング機器「シックスパッド」や美容ローラー「リファ」などの有力ブランドを手掛け、今年7月には東京証券取引所の新興市場マザーズに株式上場を果たした。
 講演会にはU・Iターン者や地元の若手経営者ら約90人が参加。松下社長は小学5年で起業を志し、少年時代から仲間と共にウサギやニワトリを仕入れて販売していた「原点」を紹介し、「当時の経験が今も生きている」と振り返った。また社員3人で始めた会社が成長するまでの苦労や経営手法も語り、「田舎者の私でも実現できたから、皆さんにできないはずはない。いかにできると思い続けるか、諦めないかが大切」と激励した。
 寄付金の贈呈式は五島市役所であり、地域振興を目的とした「ふるさとづくり寄付金」として同市に3100万円、新上五島町に2千万円を贈った。目録を受け取った野口市太郎市長と江上悦生町長がそれぞれ、松下社長に感謝状を贈呈。野口市長と江上町長は、ツバキを生かした産業振興などに寄付金を活用していく考えを示した。

五島を自らの「原点」と語り、夢を持つことの大切さについて講演する松下社長=五島市中央町、観光ビル「はたなか」
計5100万円を五島市と新上五島町に寄付した松下社長(中央)と、野口市長(左)、江上町長=五島市役所