運転手確保へ独立支援 プロタクシー 行政書士と連携

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 プロタクシー(金沢市)は運転手の個人タクシー開業を支援する。意欲や能力のある人材が独立しやすい環境を整えることでキャリアアップの道筋を明確にし、若いドライバー志望者の増加につなげたい考えだ。

 北陸信越運輸局石川運輸支局によると、タクシーの特定地域に指定されている金沢交通圏では新規参入が禁じられており、個人タクシー開業には既存の個人タクシー運転手から事業を譲り受ける必要がある。プロタクシーは独立を目指す運転手が事業承継を円滑に進められるよう、行政書士と提携して必要な手続きをサポートする体制を整えた。

 プロタクシーによると、法人タクシーが自社で雇っている運転手の独立を積極的に支援するのは珍しい。過去の人材育成投資が無駄になることに加え、個人開業にはバスやタクシーの運転手を計10年勤めなければならないなどの条件がある。このため、タクシー会社は「ベテランを抜かれるのは痛い」(関係者)として敬遠気味だという。

 プロタクシーの沖津二郎社長は、運転手の高齢化が深刻な現状に触れ「若い人材を確保する仕掛けをしなければ、業界は立ちゆかなくなる」と指摘。30~40代が集まりやすいよう、個人タクシー開業を後押しすることにした。

 来年1月、プロタクシーから独立する石原正規さん(48)は「個人なら時間を自由に設定できるなど柔軟な働き方が可能になる。会社の応援があってありがたかった」と語った。

 一方、個人タクシーは運転手の高齢化などで営業台数が徐々に減っている。プロタクシーの取り組みについて金沢個人タクシー協同組合の杉岡利正顧問理事は「担い手確保につながる」と歓迎している。