「幼児教育、質の向上を」 カメルーンに派遣の村山さん 小田原市長に抱負

 国際協力機構(JICA)の青年海外協力隊員として来年1月から約1年8カ月間、アフリカ中部のカメルーンに派遣される小田原市在住の村山友章さん(31)が20日、同市役所を訪れ、加藤憲一市長に抱負を語った。

 厚木市内の保育園で5年間勤務した村山さんは、同国メフーアファンバ県初等教育事務所で、幼児教育の指導者として授業方法を検討・実践し、質の向上を目指す。勤務先は辞めずに在籍する「現職参加」だ。

 中学時代から世界の貧しい国の人々の力になりたいと思い描いていた村山さん。保育を専攻した桜美林大でも国際関係のゼミを選び、ザンビアに3週間滞在した経験もある。卒業論文はインドの孤児の権利をテーマに考察したという。

 派遣を前に公用語のフランス語を長野県内の専用施設で学び、来年1月30日の出発を待つ。市長から激励された村山さんは「時間はかかるが、子どもの自己肯定感や情操感を育てたい」と抱負を語った。

 市青少年課によると、市内在住で2人の青年海外協力隊員がアフリカに派遣中という。

青年海外協力隊員としてアフリカ・カメルーンに派遣される村山さん(左)

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