長崎、佐賀知事 来月面談 新幹線長崎ルート巡り調整

 九州新幹線長崎ルートを巡り、中村法道知事と佐賀県の山口祥義知事が来年1月に協議する方向で両県が調整していることが27日、分かった。山口氏が再選した16日の佐賀県知事選後に長崎県が面談を申し込んでいた。

 同ルートを巡っては整備方式が未定の新鳥栖-武雄温泉について、長崎県やJR九州がフル規格を望む一方、佐賀県は財政負担増から難色を示している。中村知事は本県の実情をあらためて伝え、知事選で再選した山口氏の考えを聞き取るとみられる。

 山口氏は27日、報道陣に「(面会で中村知事に)私の考えを分かってもらわないと、平行線になる」と述べた。

 中村知事は5日の定例県議会一般質問で「いま最大の課題は整備手法が決まらないまま時間だけ経過していくこと。繰り返し長崎の実情を訴えていく以外にない」と話していた。

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