【平成の長崎】米原子力空母 佐世保寄港 異例の今月3隻目 平成23(2011)年

 米海軍の原子力空母ロナルド・レーガン(RR、10万2千トン、T・バーク艦長ら4266人乗り組み)が19日、佐世保に入港した。米原子力空母の佐世保寄港は今月2回訪れたジョージ・ワシントンに続き3週連続で、月3回に上るのは極めて異例。空母寄港は通算14回目で、RRの寄港は2007、08年に続き3回目。
 RRは東日本大震災の被災地救援に当たった米軍の「トモダチ作戦」に今月上旬まで参加。外務省から佐世保市に入った連絡では、寄港目的は「休養・補給・維持」。22日午後出港予定。
 巡洋艦、駆逐艦の随伴艦2隻も同日寄港。米海軍佐世保基地によると寄港中、3隻合わせて1日約2500人の乗組員の上陸、自由行動を許可している。
 RRは19日朝入港し、午前9時33分港中央部に停泊。同市の朝長則男市長は同日艦内を訪れ、RRを中心とする第7空母打撃群のロバート・ギリアー司令官らと会談、震災救援への謝意を伝えた。
 文部科学省の同日の放射線測定結果は「平常の値と同様」だった。
(平成23年4月20日付長崎新聞より)
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【平成の長崎】は長崎県内の平成30年間を写真で振り返る特別企画です。

「トモダチ作戦」を終え入港する米原子力空母R・レーガン=19日午前8時34分、佐世保港
米原子力空母の乗組員の姿が目立った佐世保市中心街アーケード=同市島瀬町

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