【平成の長崎】五島~壱岐チャーター便スタート ORCが月3、4回運航 平成23(2011)年

 オリエンタルエアブリッジ(ORC、長崎県大村市)は5月28日、福江空港と壱岐空港間のチャーター便(39人乗り)の運航を始めた。旅行会社クラブツーリズム(東京)と提携したツアーの一環。初フライトはあいにく視界不良で壱岐空港に着陸できなかったが、今後も月平均3、4回のペースで飛ばし、交流人口拡大と収益増を目指す。

 ORCによると、同社から離島間ツアーをクラブツーリズムに提案し、実現した。定期便に使う航空機を空き時間にチャーター便として利用。クラブツーリズムがチャーター便や船で五島、壱岐、対馬の3市を巡る3日間と4日間のツアーを商品化し、3月中旬から参加者を募っていた。本年度、この事業で約1千万円の売り上げを目指す。

 この日は福江空港に関東からのツアー参加者34人が集まった。五島市職員らが見送る中、航空機に乗って出発したが、壱岐空港上空が濃霧のため長崎空港に降りた。一行はバスとフェリーで壱岐市に向かった。

 ORCは「今回は壱岐に着陸できず残念だったが、長崎県離島の魅力を十分に盛り込んだツアー。交流人口拡大を通し地域貢献に努めたい」としている。 
(平成23年5月29日付長崎新聞より)
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【平成の長崎】は長崎県内の平成30年間を写真で振り返る特別企画です。

チャーター便に乗り込むツアー参加者ら=五島市、福江空港

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