「良い年に」願いずしり/藤崎・八坂神社 300キロ大年縄奉納

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重さ約300キロの大年縄を鳥居に飾り付ける地域住民ら=28日午前11時半ごろ、藤崎町の福島地区

 青森県藤崎町福島地区の八坂神社で28日、重さ約300キロ、横幅約240センチの大年縄が地域住民らの手で奉納された。時折吹雪に見舞われるあいにくの天候だったが、住民らは地域の来年の幸せを祈りながら、鳥居に丁寧に飾り付けた。

 大年縄奉納は、約300年前から続く行事という。神社の総代ら地域住民が10日間ほどかけて作製。稲わらのほか神社裏で栽培する茅(かや)を使っており、青みがかっているのが特徴だ。

 過去には裸参りで奉納されたというが、若い人が少なくなった現在は、車に積んで地区内を一周した上で奉納。住民らがフォークリフトで足場を作り、慎重な手付きで年縄を取り付けていた。

 総代長の三浦隆さん(84)によると、同地区は土地が低いため昔は大雨などによる水害に悩まされたといい、次の年に災いがないようにとの願いが込められているという。三浦さんは「地区では米やニンニクなどを栽培しているので、五穀豊穣(ほうじょう)の願いも込めている」と話した。