<レスリング>UWW「マッチ・オブ・ザ・イヤー」(年間最高試合)に乙黒拓斗-バジラン(インド)など3試合

技を出し合って世界一を争った乙黒拓斗(山梨学院大)とバジラン(インド)は試合後、相手の健闘をたたえた

 世界レスリング連盟(UWW)は12月27日、2018年の「マッチ・オブ・ザ・イヤー」(最高試合)に、世界選手権の男子フリースタイル65kg級決勝の乙黒拓斗(山梨学院大)-プニア・バジラン(インド)、アジア選手権の男子グレコローマン72kg級決勝のアクゾル・マクムドフ(キルギス)-デメル・ザドラエフ(カザフスタン)、クリッパン女子国際大会(スウェーデン)の女子76kg級決勝のアデライン・グレイ(米国)-ヤスミン・アダー(トルコ)の3試合を選んだ。

 乙黒とバジランの一戦は、4点技も飛び出るなど激しい技の攻防となり、乙黒が16-9で勝利。激しい技術の攻防が展開された内容だったことが評価された。

 18歳のマクムドフが前年71kg級世界2位のザドラエフと闘った一戦は、地元キルギスと隣国カザフスタンの闘い。館内の大歓声の中、若いマクムドフが8-6で勝ち、熱狂の中で男子グレコローマン唯一の地元優勝を達成した(レフェリー=沖山功審判員)。

 世界選手権決勝の顔合わせでもあるグレイとアダーは、8ヶ月前にスウェーデンでも対戦していた。1点を争う激しい闘いの末、グレイが7-6で勝利。手術で戦列を離れ、前年前に復帰したグレイが現役を世界チャンピオンを破り、完全復帰をアピールした一戦となった。




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