<18年魚市場水揚げ>気仙沼、女川サンマ大幅増、石巻はカツオ低調

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女川魚市場に水揚げされるサンマ。水揚げ量は昨年の記録的不漁から大幅に回復した=8月

 宮城県内の主要4魚市場は28日、今年の業務を終了し、水揚げ実績が確定した。気仙沼と女川は、昨年記録的な不漁だったサンマの水揚げ量が大幅に増加。気仙沼は全体の水揚げ量、額とも前年を上回った。石巻は海流などの影響でカツオが低調。塩釜は漁場が形成されず、目標に届かなかった。

【石 巻】

 石巻魚市場の水揚げ量は前年比5.4%減の10万6616トン、金額は11.5%減の184億3703万円だった。

 海流や海水温の影響でカツオの水揚げが振るわず、巻き網は海外が前年比85.7%減の257トン、生鮮は36.8%減の3912トン。春漁のコウナゴは70.6%減の722トンに低迷した。一方、養殖ギンザケは好調で15.7%増の4950トン、金額は13.0%増の31億4792万円だった。

 志摩喜代一専務は「今年は全体的に低調だった。来年は海況の変化や資源の増加に期待したい」と話す。

【気仙沼】

 気仙沼市魚市場の水揚げ量は前年比11.7%増の8万2494トンで、金額は5.3%増の198億4433万円だった。

 サンマは大不漁だった前年(9676トン)から大幅に回復。78.6%増の1万7280トンだった。一本釣りと巻き網を合わせた生鮮カツオは昨年とほぼ同水準の1万9106トンで、22年連続の日本一を達成した。

 魚市場を運営する気仙沼漁協の臼井靖参事は「サンマが回復したのが大きかった。来年は魚市場の新施設2棟の使用が始まる。関係者と協力し、水揚げの増加につなげたい」と話した。

【女 川】

 女川魚市場の水揚げ量は前年比20.0%増の4万2744トン、金額は1.6%減の79億2813万円。

 主力のサンマは前年に比べ62.9%増の1万5504トン、金額は25.2%増の27億579万円に上った。11月後半以降は伸び悩み、目標の2万トンに届かなかった。養殖ギンザケは前年とほぼ同じ5448トン、32億7553万円。

 加藤実社長は「各魚種とも不漁で厳しい一年だった。サンマとギンザケの水揚げで前年並みの実績になった。来年は高度衛生管理型の市場として本格的に業務を行いたい」と話した。

【塩 釜】

 塩釜市魚市場の水揚げ量は前年比20.9%減の1万7833トン、金額は9.5%減の97億1718万円となった。猛暑に伴う海水温の影響などで漁場が形成されず、水揚げは伸びなかった。

 主力のマグロは、はえ縄の水揚げ量が7.2%減の4728トンだったが、高値で取引され金額は6.4%増の41億9671万円。

 サバ・イワシは5031トンと13.9%減ったが、サバの国内需要の高まりで金額が25.2%増の5億9792万円だった。

 魚市場管理事務所の森収所長は「水揚げ額が目標に届かなかった。サバ需要は今後の好材料だ」と話した。