液状化防止、来夏着工へ 全戸同意の地域から 熊本市

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 熊本市は28日、熊本地震で液状化被害のあった南区近見地区の再発防止工事に関し、同意を得られた一部地域で工事に取り掛かると発表した。市は来年3月までに入札で施工業者を選び、梅雨明け後の7月にも着工する方針。

 日吉校区第4町内の南側約7500平方メートルで、全13戸から同意を得た。市は、このエリアを含む同町内(1万2700平方メートル、25戸)を対象とすることを目指していたが、南側を先行させる。

 熊本地震で液状化被害があったのは近見地区全体で約40ヘクタール。市は20~40工区に分けて工事を進める。地下の埋設物が少なく、道路幅が広いことなどから日吉校区第4町内のほか、日吉校区第3町内(6800平方メートル、13戸)の同意を取りつける計画。

 再発防止工事は、対象地域の地中を鋼矢板で囲み、ポンプで地下水をくみ取ることで地下水位を下げて液状化を防ぐ。

 市は、工事に対する住民の費用負担をゼロにする方針で、大西一史市長は「将来の安全安心に寄与する工事。今後も丁寧に説明を尽くし、工事に対する住民の不安を解消したい」と話した。(高橋俊啓)

(2018年12月29日付 熊本日日新聞朝刊掲載)