10年前バレンシアで暴れたドリブラーを覚えているか 2度目のブレイク

リーズで活躍するパブロ・エルナンデス photo/Getty Images

今から約10年ほど前、バレンシアで存在感を放っていたMFパブロ・エルナンデスを覚えているだろうか。ウイングでホアキン・サンチェスなどともポジションを争ったことのあるアタッカーで、2009-10シーズンにはチームの3位進出に大きく貢献している。

その選手が今どこでプレイしているのかというと、井手口陽介が向かったことで有名になったプレミア・チャンピオンシップ(イングランド2部)のリーズ・ユナイテッドだ。当時黄金期だったスペイン代表でもプレイした経験を持つエルナンデスは、バレンシアを退団してからカタールのアル・アラビやUAEのアル・ナスルなどでプレイし、2016年からリーズでプレイしている。

そのエルナンデスがここへきて少しブレイクしているのだ。現在33歳のエルナンデスは、今季ここまで10アシストを記録している。英『HITC』によれば、欧州四大リーグでアシスト数を二桁に乗せているのはバルセロナFWリオネル・メッシのみだという。もちろんリーズは2部でプレイしているチームで、カテゴリーが異なる。しかし、17試合に出場して10アシストは見事な成績で、リーズも現在首位に立っている。プレミア昇格も夢ではないだろう。

チームを指揮するマルセロ・ビエルサもエルナンデスのことを高く評価しているようで、当時バレンシアを盛り上げていたアタッカーが2部で実力を存分に発揮している。2009-10シーズンのバレンシアにはまだダビド・ビジャ、ダビド・シルバ、ファン・マタといった実力者が揃っていて、記憶している人も多いはずだ。エルナンデスがリーズを昇格まで導くことができれば大きなニュースとなるだろう。

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