【平成の長崎】清峰ナイン凱旋 1500人が拍手と歓声 出迎え 平成21(2009)年

 第81回選抜高校野球大会で初優勝し、春夏を通じ県勢初の全国制覇を遂げた清峰高ナインが3日、地元北松佐々町に凱旋(がいせん)した。全5試合をはつらつと戦い、全国にさわやかな風を巻き起こした選手たち。町民ら約1500人が拍手と歓声で出迎えた。
 選手たちは大阪から飛行機とバスを乗り継ぎ、約3週間ぶりに母校に戻った。紫紺の優勝旗を手にし、金色のメダルをかけた選手たちに町民は決勝の完封勝利そのままに歓声を上げた。
 町民文化会館での凱旋報告会では、山川和則校長が「県民が待ち望んだ優勝旗を持ち帰ってくれた。監督、選手の並々ならぬ努力と町民、県民の声援のおかげ」とあいさつ。吉田洸二監督は「多くの方々の声援のおかげで念願の優勝旗を本県に持ち帰ることができた」と感謝し、屋久貴博主将は「声援を力に変え、プレーした。夏も甲子園に戻れるよう練習に励みたい」と力強く抱負を述べた。
 選手たちは熱戦の疲れも見せず、サインや記念撮影を求める子どもたちに応じていた。
(平成21年4月4日付長崎新聞より)
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【平成の長崎】は長崎県内の平成30年間を写真で振り返る特別企画です。

学校関係者や町民が出迎える中、紫紺の優勝旗を掲げて凱旋する清峰高ナイン=佐々町、同校

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