「くまモンカブ」全国へ ホンダ開発中、熊本で生産

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ホンダが開発を進めている「くまモンカブ」の試作車=大津町の同社熊本製作所(池田祐介)
くまモンのデザインがあしらわれたエンブレムとキー

 ホンダは31日、二輪車「スーパーカブ」シリーズで、くまモンのデザインを施した新製品の開発を進めていることを明らかにした。既に試作車が完成しており、熊本県大津町の熊本製作所で量産し、今夏までに国内向けに販売を始める計画。世界中で親しまれているロングセラー製品と人気者のコラボは国内外の関心を集めそうだ。

 レジャー用としても人気の「新型クロスカブ」の排気量110㏄と50㏄の2種類で開発。黒色の車体に、くまモンの頬をイメージした赤をカバーなどの一部にあしらい、エンブレム(紋章)の表情や材質など細部までこだわったデザインになる見通しという。

 カブシリーズは日本を含めアジアや南米など15カ国で年間約300万台を生産。これまでに延べ160カ国以上で販売されている。

 ホンダ国内唯一の二輪車生産拠点である熊本製作所では2012年から生産を中国に移していたが、17年8月に“里帰り”。同シリーズはその2カ月後に熊本で世界生産累計1億台の記録を達成し、18年に誕生から60周年の節目を迎えた。

 関係者によると、こうした流れと熊本地震からの復旧・復興を目指すタイミングが重なり、県とホンダがコラボ製品を計画。蒲島郁夫知事とホンダの八郷隆弘社長が「明るい話題で熊本を元気にしたい」と意気投合したのがきっかけという。

 販売時期や価格など詳細を詰めており、近く県とともに試作車を披露する予定。同製作所の下川一郎所長は「くまモンとカブのブランド価値を共に高め合いながら、地域の発展に貢献していきたい」と話している。(川崎浩平)