棚橋弘至が1.4東京ドームに懸ける熱い思いと“秘策”。「極端な話、毎年この大会だけを見ればいい!」

©株式会社東京ニュース通信社

棚橋弘至が1.4東京ドームに懸ける熱い思いと“秘策”。「極端な話、毎年この大会だけを見ればいい!」

日本プロレス界最大のイベント「WRESTLE KINGDOM」が、2019年も恒例の1月4日、東京ドームで開催される。人気プロレスラーが多数参戦し、注目カードがめじろ押しの中、メインイベントに登場するのはプロレスラーにとって大きな名誉。19年、この大役を務めるのは、日本プロレス界をけん引する棚橋弘至。3年ぶり10回目の大舞台に向けて熱い思いを語る。

──平成最後の「G1 CLIMAX」を制し、IWGPヘビー級王座挑戦権利証を獲得。1月4日東京ドーム大会のメインイベントで、いよいよその権利を行使する時が来ました。

「やっと東京ドーム大会のメインに戻ってきた。なんとかたどり着いたという感じですね。この3年間上がったり下がったりでしたけど、実は前厄、本厄、後厄の厄年だったんですよ(笑)。厄年を抜けたので、後は上がっていくだけです。それに『平成最後』とか、そういうのが大好きなんです(笑)。平成最後のIWGP王者になります」

──東京ドーム大会で過去9回メインを務めて7勝2敗。大舞台に強い理由はなんですか?

「東京ドーム大会の重要性を理解しているというのが大きいですね。プロレスをあまり見ない人も見る機会が多いですし、プロレスというジャンルの枠を超えて、プロレスを知ってもらえるので、より気合が入ります。それと「WRESTLE KINGDOM」は13回目ですけど、僕がメインイベントをはるのが10回目。自分で言うものなんですけど、結構すごい選手なんです(笑)。東京ドーム大会のメインの空気感を知らないと、どうしてものまれるので、慣れているのも有利なポイントだと思います」

──プロレスに詳しくない方に、東京ドーム大会の魅力を伝えるとしたらどこでしょうか?

「プロレスで誰と誰が抗争してとか追っていなくても、東京ドーム大会を見れば全部分かります。なぜなら1年間のゴールであり、スタートなんです。ドラマでいうと最終回だけど、新シリーズの第1回でもあります。極端な話、毎年東京ドーム大会だけを見ればいい(笑)。それだけ重要なんです!」

──今回は棚橋選手が、IWGPヘビー級王者のケニー・オメガ選手に挑戦します。この戦いは、2人のプロレス観の違いから「イデオロギー闘争」としてファンの間で大きな話題になっています。

「僕には長年プロレスを愛してくれているファンだけでなく、プロレスを知らない方も巻き込んでいきたいという思いがあります。そうなると大事になるのは、分かりやすさ。今よりもっとシンプルであっていいと思っています。ケニーは技も奇麗で派手だし、すごい戦いを見せてくれるんですけど、詰め込み過ぎで食傷気味なんですよね。プロレスには人間模様という魅力もありますし、僕なりのプロレスの魅力を伝えていきたいんです。だから、僕とケニーの戦いは、これからのプロレスの方向性を示す戦いでもあります。論争も好きなので、ケニーとの論争に乗っかったけど、『勝てば官軍負ければ賊軍』みたいに、プロレスは勝った方が正解。あとは東京ドームの戦いで証明するだけですね」

──ケニー選手との対戦は、16年2月以来、約3年ぶりになります。

「当時、ケニーはジュニアヘビー級からヘビー級に上がってきて、IWGPインターコンチネンタル王座を懸けてチャンピオンの(中邑)真輔に挑戦するはずでした。ところが、真輔が新日本プロレスを退団することになって、『インターコンチネンタル王座、頼んだからね』ってメッセージを受け取ったので、空位になった王座の決定戦は僕が行くかって感じでしたね(笑)。そこで僕が負けてしまったのが、ケニーの躍進の始まりになってしまいました。プロレス界での存在感がかなり巨大化してしまいましたが、踏み台にされてしまった僕が止めるしかないと勝手に思っています」

──今度のケニー戦は、どんな試合になると想定していますか?

「僕もちょっと性格の悪いところがあるんです(笑)。どうやったらケニーが悔しがるか考えています。作戦をばらしてしまうと、ケニーのやりたいことを全部やらせてやろうと思っています。それで負けるのが、一番悔しいはずですからね。ただ、作戦は予定であって決定ではないので、試合の1時間前に『やっぱやめた!』って変わるかもしれないです(笑)」

──東京ドーム大会は、19年のスタートでもあります。どんなスタートにしたいですか?

「もちろん勝ち負けも大事ですが、プロレスを通して一番見せないといけないのが、気持ち! 『絶対に勝ちたい』『諦めない』という姿を年始に届けられたら、1年を通してみんなのエネルギーになれる気がします。試合の時だけの一過性ではなく、思い出してエネルギーにしてもらえるような、心に深く刻まれる試合をしたいですね」

【プロフィール】


棚橋弘至(たなはし ひろし)
1976年11月13日岐阜県生まれ。99年に立命館大学を卒業し、新日本プロレスに入門。10月にデビューを果たす。2006年にIWGPヘビー級王座決定トーナメントを制し、第45代王者に就く。以降、同タイトルの通算防衛回数は史上最多の28回となり、長きにわたり日本プロレス界をけん引し続ける。18年はけがに苦しんだが、平成最後のG1 CLIMAXで優勝し、19年1月4日東京ドーム大会メインイベントでのIWGPヘビー級王座挑戦権利証を獲得した。

【番組情報】


「ワールドプロレスリングLIVE2019 WRESTLE KINGDOM 13 in 東京ドーム」
テレ朝チャンネル2 ニュース・情報・スポーツ
1月4日 午後5:00~9:30

2019年1月4日に東京ドームで行われるプロレスの祭典を生中継。IWGPヘビー級王者のケニー・オメガに、棚橋弘至が挑戦する。ほかにも、クリス・ジェリコVS内藤哲也、オカダ・カズチカVSジェイ・ホワイトなどの試合も実施。

取材・文/山木敦 撮影/尾崎篤志