新天皇即位の「大嘗祭」献上、兵庫・淡路島の「干し鯛」 大正時代の献上作業の再現検討

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平成の大嘗祭で献上された丸山の干し鯛

 平成の大嘗祭では、兵庫県から4品が献上された。宮内庁によると、丹波黒大豆、丹波くり、兵庫のり(明石産)、そして丸山(兵庫県南あわじ市)の干し鯛だ。大正、昭和時代は文献や資料を繰るしかないが、平成の献上鯛は、漁協関係者が当時の奔走を覚えている。

 まずは丸山漁港に水揚げされたタイの中から、1・5キロ程度のえりすぐりの20尾を近くの旅館で下処理。その後、当時最新の乾燥機があった但馬の津居山漁港までフェリーと車を乗り継いで県内を縦断した。当時、但馬と淡路を往復した南あわじ漁協の小磯組合長は「タイのうろこが剥がれないよう慎重に運転した」。

 干す際に手本にしたのは、写真が残っていた大正時代の献上鯛。背びれや尾びれが美しくピンと伸びていた。通常の干し方ではそうならないため、写真を見ながら糸で引っ張ったり、割り箸で固定したりと工夫し、乾燥させた。

 3日ほどかかって完成。20尾の中でさらに良い2尾を選んで持ち帰り、献上用のきり箱にヒノキの葉を敷いて、その上に干し鯛を載せた。風呂敷で包んで新神戸から新幹線で宮内庁まで持ち込んだという。

 大正時代の献上の際は、今は丸山海釣り公園となっている「弁天島」で、白装束に身を包んだ漁師の有志十数人が、20日ほど泊まり込んで干し鯛を作った記録がある。小磯組合長らは次の献上が決まれば、大正時代の様子を再現することを検討している。

 次の時代の大嘗祭は11月に予定。宮内庁によると、献上品が決まるのは、5月1日の新天皇即位後という。