PK戦 大分無念 格上相手に2度追い付く 全国高校サッカー選手権第3日【大分県】

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【2回戦・大分ー大津】後半32分、同点に追い付くミドルシュートを決める大分のMF重見=川崎市等々力陸上競技場、撮影・大久保貴浩

 サッカーの全国高校選手権第3日は2日、川崎市の等々力陸上競技場などで2回戦16試合があった。県代表の大分は大津(熊本)と対戦。大分は1点を追う後半終盤に追い付き2―2としたが、80分で決着がつかず、迎えたPK戦で2―4で敗れ、涙をのんだ。

 2連覇を狙う前橋育英(群馬)は宇和島東(愛媛)を2―0で下し、3回戦に進んだ。

 前回大会準優勝の流通経大柏(千葉)は徳島市立に2―1で逆転勝ち。尚志(福島)は東福岡を2―0で破り、前回4強の矢板中央(栃木)は日章学園(宮崎)を2―1で退けた。帝京長岡(新潟)は旭川実(北海道)戦で19人ずつが蹴ったPK戦を17―16で制した。

 星稜(石川)は前回8強の明秀学園日立(茨城)に終了間際のゴールで1―0と競り勝ち、初出場の瀬戸内(広島)は東京都市大塩尻(長野)に1―0で勝った。

 PK戦の4人目が止められ、大分の選手たちは頭を抱え、ピッチに倒れ込んだ。年代別日本代表やJ1内定選手がそろった強豪校を苦しめ、勝利の兆しも見えた大分だったが、2―2で迎えたPK戦の末に、惜しくも敗退が決まった。

 大健闘だった。初戦で全国高校総体準優勝の桐光学園(神奈川)に5―0で大勝した大津(熊本)に対し、激しくボールを奪うと得意のショートパスとスピードで何度も相手ゴールへ迫った。

 それでも前半31分に先制され、6分後にはMF永松恭聖(2年)の強烈なシュートで振り出しに戻したが、後半4分に勝ち越された。一気に勢いづいた相手に押し込まれ、ピンチが続く時間もあった。「個の力も強く穴のない相手に対し、カバーし合って組織力で戦っていた。いつも以上に全員が集中していた」とDF小沢和真(3年)。大分は敵陣でも激しくボールを奪い返し、ゴール前に進入されても一丸で守り続けた。

 追加点を許さないまま大分も攻め続け、終盤の後半32分、相手ペナルティーエリア外からMF重見柾斗(2年)が「コースが見えた」と左足を振り抜いたミドルシュートを突き刺した。残り時間はわずか。再び追い付いて逆転を狙ったが、勝負はPK戦へ。相手が確実に成功させる中、大分はシュートがバーを直撃するなど2人決まらずに涙をのんだ。

 最後に蹴った永松は目を真っ赤にし、「自信はあったが…。PKになる前までに決着をつけたかった。必ず(全国の舞台に)戻ってくる」。MF山口卓己主将(3年)は「最後までチームで戦えた。強い相手にも通用する力を見せられて、これまでやってきたことは意味あるものだったと感じた」と充実感を口にし、「この悔しさを来年、晴らしてほしい」と託した。

(大分・小野正和監督の話)

 格上の相手で失うものはないので果敢に攻めた。逆転のチャンスもあった。そこで決められていれば…。ピンチもよく体を張ってしのいでくれた。選手が力以上のものを出してくれて感謝しかない。頑張ってくれた。

 ▽2回戦

大津(熊本) 2―2 大分

(PK4―2)

 ▽得点者

【津】大竹2

【分】永松、重見

 【評】大分は終盤に追い付きPK戦に持ち込んだが、制することができず3回戦進出はならなかった。

 前半31分に先制を許した大分だが、6分後に追い付いて1―1で折り返した。後半開始すぐに勝ち越されたが、体を張って追加点を許さなかった。同32分、大分はMF重見のミドルシュートで再び同点として、そのままPK戦に突入。確実に決める熊本に対し、大分は2―4で惜しくも敗れた。