初陣の瀬戸内、初戦突破 全国高校サッカー

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 サッカーの全国高校選手権第3日は2日、さいたま市の浦和駒場スタジアムなどで2回戦16試合が行われ、初出場の瀬戸内(広島)は東京都市大塩尻(長野)に1―0で勝って3回戦に進出した。

 立正大淞南(島根)は那覇西(沖縄)に6―1で快勝。岡山学芸館は仙台育英(宮城)に1―0で辛勝したが、米子北(鳥取)は丸岡(福井)に0―1で敗れた。

 2連覇を狙う前橋育英(群馬)は宇和島東(愛媛)を2―0で下し、前回大会準優勝の流通経大柏(千葉)は徳島市立に2―1で逆転勝ち。尚志(福島)は東福岡を2―0で破り、前回4強の矢板中央(栃木)は日章学園(宮崎)を2―1で退けた。

 帝京長岡(新潟)は旭川実(北海道)戦で19人ずつが蹴ったPK戦を17―16で制した。星稜(石川)は前回8強の明秀学園日立(茨城)に終了間際のゴールで1―0と競り勝った。

 ▽瀬戸内、パスサッカーで主導権

 堂々の選手権デビューで、創部42年目の瀬戸内が初勝利をつかんだ。主導権を握ってボールを回し、大舞台で今季の持ち味であるパスサッカーを披露。守備の要の児玉は「自分もチームも緊張していなかった」と伸び伸びプレー。広島勢として5大会ぶりの白星を挙げた。

 東京都市大塩尻のコンパクトな守備陣形に対し、攻め急がない。後方でボールを回し、マークのずれを探した。前半22分、FWの中川がボランチとDFラインの間でパスを受けると、冷静に1人かわしてシュート。「中盤を支配すれば流れは来る。ポジション取りは狙っていた」。スペースを見極め、積極的に左足を振り抜いた。

 前日のミーティングで安藤監督は選手に語りかけた。「初めての選手権。できることを貫こう」。瀬戸内にとって、それはボールをつなぐこと。後半、守勢に回っても、雑なクリアはしなかった。

 元日の練習には、2年前の卒業生でJ1鹿島の安部も激励に駆け付けた。佐々木主将は「自信を持ってプレーしろと言われた。今までやってきたことが出せて、本当に自信になった」。全てがかみ合い、大きな一歩を刻んだ。

【東京都市大塩尻―瀬戸内】前半22分、瀬戸内の中川(左)が左足を振り抜き、先制ゴールを挙げる