立ちはだかった『紫紺のカベ』。悔しさ残る準決勝敗退/準決勝

©早稲田スポーツ新聞会

 『31ー27』。秩父宮ラグビー場の電光掲示板にはあの日と同じスコアが記されていた。しかし、グラウンド上の光景はあの日とは真逆だった。全国大学選手権準決勝は、宿敵・明大との早明戦。早大は開始早々にFB河瀬諒介(スポ1=大阪・東海大仰星)のトライで先制したものの、その後は明大を追う展開となる。敵陣へ攻め込む場面も多くあったが、紫紺のカベを打ち崩すことはできず、27-31で敗戦。何かのあやだろうか、関東大学対抗戦優勝を決めたあの日と同じスコアだった。

 「ちょっと驚きましたね」(河瀬)と振り返る通り、試合は意外な形で幕を開けた。1分、FB山沢京平(明大)のキックを河瀬がチャージし、そのままインゴールへと飛び込み先制に成功。その後は互いにPGを1本ずつ成功させ、10-3で前半を折り返す。キックの蹴り合いが続く時間も多かった中、風上という状況をうまく利用したSO岸岡智樹(教3=大阪・東海大仰星)のエリアマネージメントも功を奏し、ここまで課題とされていた試合の入り方では早大が主導権をつかんだ。しかし、21分、試合は振出しに戻る。明大がフェアーキャッチを選択し、明大陣内22メートルからクイックリスタートすると、そのまま展開し、WTB髙橋汰地(明大)へ。アンストラクチャーな状況でディフェンスが整備されていなかったこともあり、髙橋に自陣5メートル前まで大きくゲインを許すと、逆サイドへ展開されて被トライ。「ふと抜けてしまったときに仕掛けられることが前半は顕著だった」(相良南海夫監督、平4政経卒=東京・早大学院)と振り返るように、一瞬のスキを明大に突かれてしまった。その後は、35分に再びPGを成功させて再びリードを奪うが、その直後、自陣中盤で明大がボックスキックを蹴ると、ブレイクダウンでターンオーバーを許す。最後はCTB射場大輔(明大)にタックラー3人が振り払われてインゴールへ叩き込まれ、13-17とビハインドで前半を終了した。

キックチャージから先制トライを挙げた河瀬

 後半、早大は敵陣で攻める時間帯が続く。開始早々には14フェーズを重ね、その後も負傷者で1人欠きながらも37フェーズも攻め続けた。しかし、崩せない。「ディフェンスが本当に堅かった」(プロップ小林賢太、スポ1=東福岡)と振り返る通り、目の前に立ちはだかる分厚い紫紺の防御網を崩せなかった。すると、20分自陣ゴール前で明大ボールのセンタースクラムを迎える。前回対戦時はまさにこの状況から流れを呼び込んだが、この試合ではピックアンドゴーでFWに押し込まれて、インゴールにねじ込まれてしまった。13-24と点差を広げられたが、早大も23分にCTB桑山淳生(スポ3=鹿児島実)が反撃のトライを挙げ、すぐに4点差に詰め寄る。その後は、34分、明大に34フェーズにわたる連続攻撃を攻め切られてインゴールを明け渡すが、38分には早大も16フェーズを重ねて、最後はWTB佐々木尚(社4=神奈川・桐蔭学園)がトライ。再び、4点ビハインドでラストワンプレーを迎えた。自陣奥深くから、ゲインラインを切り続け、敵陣まで攻め込む。もう一度あのときの歓喜の再現へ――。着々とフェーズを重ねるが、17フェーズ目、プロップ千野健斗(人4=東京・成蹊)の手からボールがこぼれた。そのまま蹴り出されて、試合終了。創部100周年の節目のシーズン、『荒ぶる』へはあと2つ届かなかった。

千野はしばらく立ち上がることができなかった

 「個人としては完敗かなと思っています」(岸岡)。4点差での敗戦だったが、ゲームキャプテンを務めた司令塔は明大との差を痛感していた。我慢強さ、そしてスローガンに掲げた『Moving』を体現できなかったことが明大にリベンジを許した要因として選手たちから口々に挙げられた。シーズンを通し、課題となっていた攻守における我慢強さが最後まで響く形となった。

 その一方、今季のチームは大きな成長を遂げたのも事実。相良監督も「山を登るように1試合1試合成長を積み上げてここまで来られた」と、今季のチームの成長ぶりを評価した。死闘となった準々決勝を制し、5年ぶりに『年越し』を果たしたことがそれを物語っているだろう。「もうこんなに悔しい思いはしたくない」(ロック下川甲嗣、スポ2=福岡・修猷館)。この悔しさを胸に。来季の『荒ぶる』へ向けた挑戦は既に始まっている。

(記事 新開滉倫、写真 小田真史、千葉洋介)

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全国大学選手権準決勝 試合結果一覧

【会場】東京・秩父宮ラグビー場

第1試合

早大 対 明大

27-31

第2試合

帝京大 対 天理大

7-29

全国大学選手権決勝

【会場】東京・秩父宮ラグビー場

明大 対 天理大

1月12日 14時15分キックオフ

全国大学選手権

早大 スコア 明大

前半 後半 得点 前半 後半

1 2 T 2 2

1 2 G 2 2

2 0 P 1 0

0 0 D 0 0

13 14 計 17 14

27 合計 31

1/1 2/2 スクラム成功率 2/4 1/1

3/5 0/1 ラインアウト成功率 4/4 4/5

【得点】▽トライ 河瀬、佐々木尚、桑山淳 ▽ゴール 齋藤(3G、2PG)

※得点者は早大のみ記載

早大メンバー

背番号 名前 学部学年 出身校

1 鶴川 達彦 文構4 神奈川・桐蔭学園中教校

後半39分交代→16千野

2 峨家 直也 商4 兵庫・報徳学園

後半18分交代→17宮里

3 小林 賢太 スポ1 東福岡

4 中山 匠 教3 東京・成城学園

後半39分交代→19三浦

5 下川 甲嗣 スポ2 福岡・修猷館

6 柴田 徹 社3 神奈川・桐蔭学園

後半39分交代→20佐藤真

7 幸重 天 文構3 大分舞鶴

8 丸尾 崇真 文構2 東京・早実

9 齋藤 直人 スポ3 神奈川・桐蔭学園

10 岸岡 智樹 教3 大阪・東海大仰星

11 佐々木 尚 社4 神奈川・桐蔭学園

12 中野 将伍 スポ3 福岡・東筑

13 桑山 淳生 スポ3 鹿児島実

14 長田 智希 スポ1 大阪・東海大仰星

15 河瀬 諒介 スポ1 大阪・東海大仰星

後半18分交代→23古賀

リザーブ

16 千野 健斗 人4 東京・成蹊

17 宮里 侑樹 スポ4 沖縄・名護商工

18 土田 彬洋 スポ2 茨城・茗渓学園

19 三浦 駿平 スポ3 秋田中央

20 ◎佐藤 真吾 スポ4 東京・本郷

21 貝塚 陸 スポ4 東京・本郷

22 船越 明義 社4 東京・早大学院

23 古賀 由教 スポ2 東福岡

◎はゲームキャプテン、※監督は相良南海夫(平4政経卒=東京・早大学院)

 

コメント

相良南海夫監督(平4政経卒=東京・早大学院)※記者会見より抜粋

――きょうの試合を振り返って

結果に対しては残念です。ただ、正月を越えて大学選手権準決勝という舞台で明治さんと対戦出来て、超満員の中で早明戦らしい、両校の意地と意地のぶつかり合いの最後までどちらが勝つかわからない試合をした両校の選手に感謝したいです。

――もう少しやれることがあった、やるべきことは尽くしたどちらの感触が強いですか

対抗戦の早明戦があって、選手権で早明戦があって。こうやっておけばよかったという話では、アタックの緩急などはあります。また、アタックもミスで終わるケースが多かったので、それは早大の選手が感じていたプレッシャーだったのか。客観的にみると明治さんがこの試合絶対勝つんだという意地というか、迫力を感じました。そういう点では昨年のファイナリストである明治大学さんに我々が蹴落とされたという印象です。

――ディフェンスを軸としたチームとして、こうしておけばよかったなど改善点があれば教えてください

1トライ目、マークされて髙橋君(WTB高橋汰地、明大)抜かれたシーンなどは、ディフェンスそのものというよりも、ちょっとした反応というか、ふと抜けてしまったときに仕掛けられることが前半は顕著だったので、後半すべてにおいて集中して研ぎ澄ませないとだめだということは修正させてもらいましたが、どこか安心してしまった部分で仕掛けられてしまった気がします。あとは、うちのタックルそのものが悪かったように見えた部分もあったかもしれませんが、明治さんの迫力だったのかなと思います。

――今シーズンを通しての総括は

春から1試合1試合、日体大戦は最悪のスタートでしたけど、1つ1つテーマを設けて、山を登るように1試合1試合成長を積み上げてここまで来れたという思いです。帝京大戦の敗戦を踏まえてやっぱりディフェンスで今年は勝負するんだということを見つめなおして、そこに対して選手が向かって早慶戦、早明戦と結果を出して、前回の準々決勝も最後まで選手たちが絶対負けないという思いで、色々なあやはあったと思いますけど、最後まで勝ち切るマインドになったというのは、ラグビーだけじゃなくて、心も成長したんじゃないかなと思いますし、決勝に届かなかったですけど、選手たちはよくやったなと私自身は思います。

フランカー佐藤真吾主将(スポ4=東京・本郷)※囲み取材より抜粋

――4年間を振り返っていかがですか

4年生なったらあっという間と言う人もいますけど、長かったですね(笑)。年々短く感じるよという人もいましたけど、4年生のときが一番長かったですね。いろいろなプレッシャーもあったので。4年生になって、キャプテンを任されて成長できたかなと思います。

――具体的にどういう部分が成長できたと思いますか

全部じゃないですかね。あげだしたらきりがないですね。大学に入ったときは、ワセダのラグビー部に入れてよかったという感じで。ワセダラグビーも知らない部分もあったので、赤黒の重みとかもそこまでわからないまま入ったので、Cチームくらいまでで終わるのかなと思っていました。3年間通して少しづつ自分を成長させることはできたんですけど、そこまでは個人にばかりベクトルを向けていて周りにベクトルが向いていなかったので、そういう面で成長できたかなと思います。

――キャプテンながらも終盤は先発出場の機会が少なかったですが、記者会見に出なければならないということで葛藤などはありましたか

最初はありましたけど、今は何とも思っていないです。あきらめているわけではないんですけど、メンバーに選ばれなくても練習中とか普段やることは変わらないので。そのもやもやを邪魔していたのは悔しさとかだったと思うんですけど、そこをうまく整理して、出ようが出まいが自分のやることは変わらないというマインドになれたのが大きかったと思います。

――練習中はどういうところを意識していましたか

練習中だけでなく、練習終わった後に色々な人とコミュニケーション取って「きょうの練習どうだった」と聞いて、練習中も戦術的なこと以外にも「こうしよう」と言ったことをハドル(集まったところ)の中で1つテーマ決めようと話しました。

――後輩たちに何か残せたものはありますか

準々決勝、準決勝、決勝というのが試合に入ってからもそれまでの試合とは全然違うので、そこを今まで経験できてなかった分、今年年を越せたことで、この経験は来シーズンにつながると思っていて。プレッシャーや、負けたら終わりという不安、恐怖、緊張とか。そういったところはここまで残り続けることがワセダは大事なので、来シーズン準決勝に来た時に「去年ああだったから」とか、「練習、試合中こうだった」とか、そういう話が来年してくれたら嬉しいですね。

――キャプテンをやってよかったですか

やってよかったと思います。もう1回やるかと言われたらわからないですけど、僕らの代そういうキャラクターがいなかったので、また僕がやってましたね。

――先程の円陣ではどのような言葉をかけましたか

結果がすべてなので。いいチームを作ってきたんですけど、いつも以上に僕が悔しかったので、僕らが作ってきた雰囲気だったり、いいところは吸収して、来年この悔しさを3年生以下は忘れないで来シーズンからに生かしてほしいのと、下を向かないで前を向いて歩こうと。明日から頑張ってくださいと話しました。

――4年生が多いチームでしたが、同期の4年生どういう学年だったと思いますか

仲がいいですね。最初は悪い意味でも仲良しクラブみたいに言われていたんですけど、最後は昨日のゲバでも4年生がいいディフェンスを見せてくれて。それに火をつけられたメンバーも本当に多かったですし、そういった意味では最後4年生が4年生らしいところを見せてくれたのかなと僕は感じます。

――きょうでラグビーの第一線からは退くことになります

そうですね。第一線ではやらないと思います。ただ、きょう試合が終わってふと感じたのは「ラグビー楽しいな」と。辛いこともありましたけど、組織の雰囲気を作るというのは、僕のなかでは何か一つでチームが変わったりとか影響があったのは楽しかったです。

――今年のチームは一言でいえばどんなチームでしたか

「ONE TEAM」という言葉をずっと掲げていたんですけど、すごいまとまったチームだったなと。今までは考えられなくらい全員が試合を応援していて、全員が勝ちたい、出たいという思いがありました。試合に出られない人も出る人のために色々してくれたりと、そういう意味で「ONE TEAM」だったと思います。

プロップ鶴川達彦(文構4=神奈川・桐蔭学園中教校)

――今の心境はいかがですか

自分たちがやりたいことはやったと思うので。ただ精度の部分であったり、後半でしっかり動けてなかったのでそこがもう少しできましたね。

――後半中盤まで明大のディフェンスに阻まれ攻め切れなかったように見えました

その時ケガ人がいて、一人FWが少ない状態でやっていたんですけど、それを把握し切れてない部分があって、そこで戦い方の部分でミスをしてしまいました。あと明大がいつもペナルティーをしてくれるところをきょう我慢強くノーペナルティーでディフェンスしてたので、そのあたりで明大がすごかったですね。

――次にスクラムですが、1、2本目コラプシングを獲得しましたが、何か工夫したなどありますか

明大への対策として、変わらず低く組むというところと、両プロップとフッカーの肩の部分を修正しました。

――3本目はそれに上手く対応されて押されてしまいました

ヒットで前に出た後に、後ろの重さをしっかりするというのを意識してたのでそこの部分で精度が低くなってしまったのと、フロントローのセットアップがちょっと遅れてしまったというのがありましたね。

――ポジション変更や監督交代が3回など、様々な環境の変化があった5年間でしたが、振り返っていかがですか

色々ありましたけど、すごい充実した5年間だったと思います。今振り返ってみてきつかったこともきちんと土台になっていて、充実してました。

――後輩に何か一言ありますか

特にフロントローで、徐々にシーズンの序盤から修正してきて、完成には至りませんでしたけど、この悔しさを忘れずに来年は明大や帝京大にスクラムで勝てるようやって欲しいなと思います。

フッカー峨家直也(商4=兵庫・報徳学園)

――今の心境について聞かせてください

悔しさが一番ありますね。でも、やり切ったので、そこに後悔はないです。

――きょうのプレーを振り返っていかがでしたか

ディフェンスで勝つというのをテーマにしていましたが、前半抜かれることが多くて、自分たちの甘さが出てしまったのかなという感じです。

――スクラムでは、最初の2本は相手の反則を誘うことができましたが、どういったことを意識していましたか

試合の一発目ということもありましたし、負けると流れが相手にいってしまうので、そこは絶対に勝とうと思っていました。

――反対に3回目以降は相手に押される形が続きましたが、その原因は何ですか

前が浮いてしまったことです。そこを修正できればよかったのですが。

――タックルについてはいかがでしたか

自分個人としても引かないということを意識してやってきて、そこはできたかなと思っています。

――4年間を振り返っていかがでしたか

短かったです。後輩たちには、日本一を目指して頑張って欲しいです。

フッカー宮里侑樹(スポ4=沖縄・名護商工)

――試合を終えて今のお気持ちは

勝ちきれなかったので、悔しい…ですけど、終わったなという気持ちが一番強いです。

――交代で入られてすぐにスローイングの場面がありましたが、緊張はされましたか

緊張はしなかったので大丈夫だと思ったんですけど、やっぱりメイジさんにプレッシャーをかけられました。ただ、結局マイボールになったので少し安心はしました。

――明大戦に向けてどんな準備をされましたか

セットプレーであったり、ディフェンスで前に出ることであったり、準備はしてきたんですけどメイジさんのプレッシャーを受ける部分があって、個人的にも受け身になってしまったので、セットプレーを安定させられなかったことが課題かなと思います。

――関東大学対抗戦での早明戦と違いはありましたか

負けたら終わりというのは頭によぎりましたね。峨家(直也、商4=兵庫・報徳学園)がケガして途中から入って、早慶戦を思い出しました。12月22日の、4点差で追いかけるかたちだった早慶戦で、まあいけるだろうというのが自分の気持ちの中にあったんですが、メイジさんの気迫もすごくて圧倒されたという感じです。

――大学最後の試合を終えました。今思うことはありますか

1年生から試合に出させてもらって楽しかったなというのが一番あります。色々ありましたけど、最後『荒ぶる』は歌えなかったですけど、正月まで残れて、こうやって4年間みんなで過ごせて幸せだったなと思います。

――同期や後輩たちに向けて伝えたいことはありますか

沖縄から出てきたこの意味わからない人にみんな優しく接してくれて、後輩も先輩も…そうですね、ありがとうと言うしかないですね。

プロップ小林賢太(スポ1=東福岡)

――今の率直な心境を教えてください

めちゃくちゃ悔しいです。めちゃくちゃ悔しいのが一番大きくて、対抗戦の時とは逆になったんですけど、あと1トライとれなかったのがすごい悔しいです。

――前回の明大と比べ、どこか変わったと感じた点は

一番思うのはディフェンスが本当に堅かったなと。ディフェンスが堅くて抜ける気がしなかったというか、全然アタックしても抜くことが出来なかったので。

――明大とスクラムを組むにあたって、フォーカスしていた点などはありますか

基本的に変えたところはなくて、その中で自分たちのやることをしっかり。何をするのかっていうのをこの準備期間でしっかり話して。その点で自分たちのスクラムを組めて、ペナルティーとかをとれたんじゃないかと思います。

――後半の自陣ゴールライン前のスクラムは押し込まれるかたちとなりました

やってしまったというよりは、自分たちのスクラム出来なかった状態で。悔しい気持ちがありました。

――以前の早明戦と比較して、スクラムの組み方等に何か修正点はありましたか

組み方を変えたというよりは自分たちのやることをしっかりフォーカスして。

――明大側がスクラムで修正、変更してきたところは

明大側はあまり変わってないですけど自分たちのやりたい組み方で組めたので、その点は全然変わってなかったです。

――来シーズンへ向け、意気込みをお願いします

こんな悔しい思いはもうしたくないなと。来シーズンしっかり自分たちのやるべきことを一つ一つやって、明大に勝って大学選手権優勝を目標にやっていきたいと思います。

ロック中山匠(教3=東京・成城学園)

――この試合で一区切りとなりますが、大学選手権全体を通してどうでしたか。

負けたらもうないというプレッシャーは感じていました。ただ、前回の早慶戦のインタビューの際に話した通り、早慶戦だから早明戦だからとはならない選手だと思っているので、そこに関してはいつも通りでした。練習の時から負けたら次がないという緊張感を持っていたので、そのまま選手権にも臨みました。

――ディフェンスでかなり動いていましたが、きょうのプレーを振り返っていかがですか。

全然ダメですね。タックルも上手くいってないですし、ボールキャリーもボールを取られたときもありましたし、自分のプレーで言ったらもう今日は最悪です。

――前回の早慶戦後のインタビューで、ご自身のプレーについてお聞きした際にも、同じような回答を頂いたと思うのですが、2試合間で何か違いはありますか。

後から見直したところ、前の試合はタックル成功率100%でした。でも今日は完全に外されたシーンがいくつかあったので、そういったところで前回よりも悪い結果かなと周りは言うと思います。

――前回は分析してみないと分からないとおっしゃっていましたが、今回はその前から自分のダメだったと分かっている部分があるということですか。

はい、そうです。

――ゴール前のディフェンスの場面がいくつかあったと思いますが、その時の心境を教えてください。

トライを取られてはいけないと当然みんなが思っていました。みんながきつくなった中で、自分が動いてボールが来そうなところにずっと入っておけるようにはしていました。

――今日の明治は前回の早明戦から仕上げてきたという印象を受けましたが、対戦してみてどうでしたか。

対戦してみて、前の試合よりやりにくいチームになっているとは感じました。多分それはアタックの仕方とかもあると思います。
自分たちがやられて嫌なことをすごくされたなという感じがします。

――逆に明治と戦うにあたってどういう対策をしてきましたか。

ディフェンスで前に出るということを変わらずやっていたのですが、前の試合のようにFWでゆっくり当ててくるというよりは、どんどん振ってくるだろうという想定をしていました。そこで、FWに渡してからのBKへのパスなど、敵の2つ目のパスの時にもう一段階あげるということを軸として対策をしました。それが出せたシーンもありましたが、敵のミスが結果的に運悪く繋がれてしまったなど、上手くいかないシーンもありましたね。

――最後の年となる4年生に向けての意気込みをお願いします。

今のチームは3年生以下が多いチームで、この選手権で年を越して僕たちも試合を経験しましたし、悔しい思いをしているのも僕たちなので、3年生以下は次のシーズンに向かってもうロッカーの中で気持ちを切り替えました。来年優勝することしか考えていないです。

――ロッカールームでは次のシーズンに向けてどのような話をされたのですか。

3年生以下で集まって、主に先程言った内容で、この悔しさを経験しているのは俺たちだけだから、これをチームにも落とし込んで、来年絶対に勝とうという話をしました。

ロック下川甲嗣(スポ2=福岡・修猷館)

――準決勝敗退となりました

悔しいしかないですね。

――1か月前の対戦と比べて明大のディフェンスのプレッシャーが違ったと思いますが、どのように感じましたか

明大のディフェンスは対抗戦の時から、体重もフィジカルもあるのがわかっていて、前回は止められたので自信がついたんですけど、きょうは気持ちでは勝っていたと思うんですけど、タックルミスとかがったのでそれが全員でカバーし切れなかったので、今年のチームがやりたかったことである『Moving』をやり切れなかったのは悔いが残ります。

――4点差での敗戦でしたが、あと4点何が足りなかったお思いますか

自分たちの我慢強さだと思います。アタックでも最後ミスで終わってしまって相手にボールを渡してしまったので、我慢強さが明治さんのほうが上だったなと思います。

――今シーズンご自身としては振り返っていかがですか

僕自身としては世代別の代表に選ばれて、学びに行くというスタンスだったんですけどこのシーズンで出せた部分と出せなかった部分があって。まだチームに還元し切れてないので、僕の大学ラグビーはまだ終わらないので、明日から鍛えなおして自分に厳しくやっていきたいと思います。もうこんなに悔しい思いはしたくないので頑張ります。

フランカー柴田徹(社3=神奈川・桐蔭学園)

――対抗戦に続いての早明戦で、今回はあと一歩及びませんでしたが今の心境を教えたください

率直に悔しいです。やってきたことを出そうとしてきたんですけど、想定とは違う展開となった中で落ち着いていたのはメイジさんだったかなと思います。細かいところまで丁寧に徹底しきれなかったことが早大の敗因かなと思います。

――想定と違ったのはどういったところですか

展開が多いのかなと思っていたんですが、相手もキックでしっかりエリアを取ってくるラグビーをしてきたことですね。もっとフォワードでぶつけてきたり、バックスで勝負してくることを想定していたので、そういう部分ですかね。

――明大はフィジカルも強いチームですが、ブレイクダウンの攻防を振り返っていかがでしたか

対抗戦の時よりも圧力が強くなっていて、2人目の動きが本当に早かったなと思います。

――今季を振り返っていかがでしたか

春の日体大戦の負けから始まってどうなるかなと思ったんですが、この3年間の中で一番成長したチームだと思います。

――卒部する4年生への思いをお願いします

4年生の少ないチームだとか言われてましたけど、やっぱりチームの雰囲気を作っていたのは最後まで4年生だったなと感じることも多くて、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

―最上級生となる来年への意気込みをお願いします

接戦で負けたことを教訓にして、さらに細かいところまで徹底し続けられるように、質の高い練習をして頑張っていきたいと思います。

フランカー幸重天(文構3=大分舞鶴)

――この試合を振り返って

明大の得意なFW戦で取り切られ、強みを出させてしまったというのが敗因だと思います。

――自身のプレーを振り返って

キャリーの部分でミスもありましたし、ディフェンスの部分でもゴール前でミスしてしまって悔しい思いが残っています。

――惜しい結果となりましたが

最後のような場面からアタックする練習もしていましたし、自分たちを信じてアタックしたのですが、ああいう形で終わってしまって悔しいです。

――4年生に向けて

監督が変わった中ですごく難しい年だったと思うのですが、引っ張ってくれてチームを一つにしてくれて感謝しています。

――来シーズンへの抱負をお願いします

久しぶりに年越しをしてこの舞台を経験できたことは貴重だと思うので、この舞台に戻ってきて勝って荒ぶるを取れるように1年間頑張って行きたいと思います。

NO・8丸尾崇真(文構2=東京・早実)

――今の率直なお気持ちをお願いします

悔しいです。

――慶大戦後には明大のFWを警戒されていました

ケイオー戦の時よりさらにいい準備をしてきたつもりだったんですけど、準備をするだけではなくて、グラウンドで出さなければ意味がなかったです。

――きょうの試合ではチームでなかなか前に出ることができませんでした

我慢し切らなければいけないところでメイジに負けてしまいました。

――丸尾選手のマークが厳しかった印象です

マークをされていたかもしれないんですけど、自分が前に出なくてはいけなかったです。

――NO・8に定着された今シーズンを振り返られていかがでしたか

出続けることは大変だったんですけど、ただ出るだけでは駄目で、勝ち続けなければいけなかったです。出て満足している部分がまだあったのかなと思います。もう一回自分を見つめ直すチャンスをもらったので、また一からやり直します。

――きょうで引退となる4年生への思いはいかがですか

人数も多くて、雰囲気も良くて、後輩たちが伸び伸びプレーできる環境をつくってくれたので、いなくなるのは悲しいんですけど、切り替えて次を見据えなければいけないと思います。

――最後に、来シーズンはどのようなプレーヤーになっていきたいですか

ワセダの8番としてチームの柱になって、自分がチームを引っ張れるように、強くなりたいです。

SH齋藤直人(スポ3=神奈川・桐蔭学園)

――今の心境についていかがですか

悔しいです。

――試合後に監督からどんな話がありましたか

全体のミーティングではワセダは1月2日の舞台にい続けなければいけないチームということでした。あとは来年以降の話ですね。そういう話を聞いて次は自分たちの代になるという気持ちになりました。今年の4年生は本当にチームを引っ張ってくれてここまで来れました。同じことをやっていては準決勝までしか来れないというのが分かったので、今年以上に自分たちの代がまとまって1年間はあっという間だと思うので日本一という目標常に考えながら行動していきたいです。

――試合を振り返っていただけますか

メイジのディフェンスは2人目が早くて、ブレイクダウンでボールを取られたり、クイックのボールを出すことができなくてテンポを作れなかったです。後は裏のスペースを有効に使えたらよかったなと思います。

――前半キックを使う場面が多くみられましたが

前半風上だったことで奥に蹴ることができるなら奥でという風に考えながらロングキックを蹴っていたつもりです。

――ボックスキックを使う意図は何でしょうか

そこはエリアとかを考えながら蹴りました。

――今試合はチームとしてキックをチャージする場面が2回ありましたが、プレッシャーをかけることを意識していましたか

そうですね。そういう細かいところ、ディテールの部分がここいう大きい試合の差を分けるということを考えているので、(手に当たらなくても)チャージにいってたり、結果として得点につながっていたりしたのでチャージの面で言えばそういう細かい部分はできていたのではないかなと思います。

――後半が始まって約20分ほどはキックを使うことはなく、攻め続けていました

あのエリアだったのでキックの選択肢はあまりなかったですね。継続というのも試合前掲げていたのでそういう意味では良かったですが、あの場面一人いないの気づいていなくて、そのことに気づくことができていたら違う選択もできたのかなと思います。ゲームマネジメントする側として責任を感じますね。

――自身のコンバージョンキックの精度についてどのように捉えていますか

前回外してチームに迷惑をかけていたので、一応練習して決められて良かったです。

――4年生に向けて一言お願いします

色んな年代でラグビーをしてきましたが、こんなに4年生のために勝ちたいと思えたのは初めてでした。それはやっぱり普段から4年生がチームをグラウンド内外で引っ張ろうと動いてくれていたのを見てたから思えたと思います。そういうところを自分たちも受け継いで、さっきも言いましたが同じことやっていては勝てないと思うのでいいところを受け継いでまたいいチームを自分たちの代で作っていきたいです。

――これからに向けて一言お願いします

個人の成長。それがチームの成長に繋がると思うので今まで通り自分が成長する意識を持って1日1日過ごすことと同時に最上級生にもなるのでチームのことももっと気を配っていければなと思います。

SO岸岡智樹(教3=大阪・東海大仰星)※囲み取材より抜粋

――試合を振り返っていただけますか

最初の入りとしてよかったのですが終盤点差を離されてはいけなかったのですが、自分たちが円陣を組んだ時に話した言葉は一つで『Moving』しよう。今年のテーマを体現しようと話していました。やっぱり最後の最後まで『Moving』し切れず、例えばボールを落としてしまっただとか。11点差から4点差まで詰め寄ったところはあったのですが、それをしっかりラストワンプレーあったにも関わらずものにできなかったのは詰めの甘さを感じました。今シーズンゲームキャプテンを任せていただいた中で、自分自身が『Moving』しきれなかったという反省もありますが、SOとしてチームを勝たせるというゲームメイクすることができなかった。今年の悔しさをばねにじゃないですが4年生の分の悔しさを噛みしめてこの舞台に戻ってくるということとともに、もう一つ勝って決勝にいく。『荒ぶる』を歌うというのをしっかり達成したいと思います。

――ワセダのアタックが22メートルを越えることができない場面が散見されましたが、その点についてどのように捉えてますか

あそこに入った中で、ワセダはいつもボールを下げずに順目順目にテンポよくアタックしようというのはありました。しかし、この試合に関しては少しアクセントを加えた攻撃を用意しました。それが上手くいかなかったのかは分かりませんがメイジさんのそこに対するプレッシャーはすごくありました。

――エリアマネージメントについていかがですか

最初は風上を選択してロングキック使いました。きょうはキックのオプションについては及第点以上のことは僕としては感じています。インゴールにボールが入ることは全然マイナスに捉えていません。ハイパントの落とす位置であったり、ダイレクトタッチであったりのキックの精度が上がればきょうの1トライ差がなくなる、もう一本前でラインアウト組めるかなと思いました。

――4点差での敗戦でしたが、何が足りなかったと思いますか

結論11点差からトライを取って4点差まで追い上げ、逆転できる状態までもっていくことができました。やってる個人としては完敗かなというのは結構思っています。エリアマネジメントの部分では上手くいったとは思いますが、今までの試合は『Moving』という前提でそれにプラスアルファするかたちで二人目が頑張ろうとかがありました。しかし、きょうは自分たちが根源まで戻されてしまった、『Moving』できていないというところまで戻されてしまった。ピラミッド型で考えて『Moving』を土台にしてその上にスキルや判断力を積み上げてきていたつもりだったのですが、それが小手先のプレーでは通用しませんでした。そこまで戻されてしまったのはメイジさんの強さかなと。『Moving』しようと自分たちが語っていたことが完敗かなと感じました。

――4年生の代はどのような代でしたか

キャプテンはめちゃめちゃリーダーシップがあるというか、逆にめちゃめちゃプレーで引っ張るというわけでもないちょうど中間をとっているような、厳しくもあり、優しくもあり、接しやすい人でした。一人一人がリーダーの意識を持って発言するところは発言するとか。きのう部内マッチがありましたが、気迫のこもったタックルだとか、ブレイクダウンだとか、コンタクトスポーツのコンタクトという部分で4年生の意思っていうのを見せてもらいました。それをきょうワセダは4年生関係なく体現しようという中で、例えばFWの選手が頑張ってくれたとかはありましたが、『Moving』ができませんでした。去年も4年生の気持ちを感じましたが、それだけでは勝てないなというのを感じて、そこありきでコンタクトにも勝つし、『Moving』するということが必要条件でした。来年はこの反省を生かしてできればなと思います。

――どういう4年生の代にしていきたいですか

僕らの代結構1年から出させていただいてて、経験っていうものに関してなかなかあると思うのですが、SH齋藤(直人、スポ3=神奈川・桐蔭学園)だとかは日本代表のスコッドに入るなど個人のメンバー的には多分。逆にそういうものに頼らず、1年生がどこまで頑張れるかとか、本当のワンチームっていうのを来年作っていきたいと思います。

――個人としてはどんなシーズンになりましたか

チームとしてものすごい成長したと思うのですが、個人としてオプションが増えたりとか周りに影響を与えるようになったりとか3年間の中で一番成長できたかなと思います。

WTB佐々木尚(社4=神奈川・桐蔭学園)

――今の気持ちをお聞かせください

率直に悔しいという思いです。自分は何もできなかったですし、4年間やってきたことがすべて否定されたような感じがするんですけど、チームとしては絶対に日本一になってほしいと思うので、後輩たちにはきょうの負けを絶対忘れずに、来年再来年と頑張ってほしいと思います。

――ワセダに足りなかった部分というのは

最初の自分のディフェンスのプレーも含めて、チームで取り組んできたディフェンスをあまり出せなかったというのと、アタックもうまくいかなかった部分が多くて、それを修正できなかったというのが一番負けていた点かなと思います。これまでの試合はコミュニケーションをとってすぐに修正できていたんですけど、明治の流れに飲まれてしまって、精神的に厳しかった部分があったのだと思います。

――対抗戦で戦った時と比べてどのような違いがありましたか

メイジさんはこの前ワセダに負けたということで、謙虚だった気がしますし、セカンドマネージも圧倒的にメイジが早かったというのがあるので、そういったディテールの部分で差があったと思います。

――自身のトライを振り返って

正直後半の最後にハム(ハムストリング)とかふくらはぎをつっていて、勝負所で勝負しきれないシーンがあったんですけど、最後は飛び込めばトライだったので、そこは思い切ったプレーを選択しました。

――競技生活最後の試合となりました

負けたら終わりというのは、スポーツの残酷な部分だと思うんですけども、これは当たり前のことなので、しっかりと結果を受け入れて、今後はラグビー以外の生活をしていくことになるんですけど、ラグビーで得たものは多くあるので、それを社会でも生かしていければと思います。

CTB中野将伍(スポ3=福岡・東筑)

――準決勝敗退となりましたが、今のお気持ちは

やはり勝てなかったことが悔しいです。

――ご自身のプレーを振り返っていかがでしたか

試合を通して、CTBが起点とならなくてはいけない場面でアタックでもディフェンスでも僕たちのところで流れが作れず、ゲインもできなかったので個人としては反省の多い試合ですね。

――『起点』という意味では、気迫のあるプレーも多く見られました

自分がボールキャリアとして前にもっていくっていうのがチームの中での仕事だと思うので、そういうのは意識してやりました。

――CTB射場大輔(明大)にトライを許した場面、タックルをかわされてしまいましたが、あの場面を振り返っていかがですか

あの場面は対面のSOを見たあと、タックルに飛ぼうとしたんですけど同じCTBの桑山淳選手とのコミュニケーションがうまくいっていなくて、その隙を突かれたなっていう感じですね。

――今シーズンを振り返っていかがでしたか

チームとしても一試合ずつ成長していったなと思うんですけど、来年はこれ以上に成長していかないと準決勝のカベは超えられないと思うので、成長を止めずにこれからもやっていきたいですね。

――3年間共にプレーしてきた4年生が引退となりますが、何かかける言葉はありますか

雰囲気であったり、色々なところを変えてくれて、自分たち下級生がプレーしやすいようにしてくれたり、ありがとうございますという思いです。

――来シーズンへ向けた意気込みをお願いします

今以上にラグビーを勉強して、もっともっと全てにおいて圧倒できるような選手になります。

CTB桑山淳生(スポ3=鹿児島実)

――今の気持ちを聞かせてください

 悔しいの一言ですね。力は五分五分くらいだったと思いますけど、勝ち切れなかったのは何か原因があるのだと思います。僕らは来年もあるので、来年に向けて修正していきたいです。

――後半のトライの場面を振り返っていかがですか

 自分と相手との一対一で勝負できると思っていたので、思いっきり勝負した結果、トライにつながったのは良かったと思います。

――終盤の約20分は相手に攻め込む時間が続きました

 攻めていたんですけど、途中の20分は相手に攻めさせられた感じがありました。相手のブレイクダウンの強さにこっちが負けてしまって、ワセダのしたいアタックができていなかったのだと思います。

――今シーズンは年越しを果たしましたが、シーズンを振り返っていかがですか

 今年のシーズンは100周年ということもあって、今までの3年間で一番まとまっていたと思います。

――4年生は引退となりますが、先輩たちに伝えたいことはありますか

 本当に感謝しかないですね。こんな僕でも認めて受け入れてくれたのは、本当にありがたいです。

――来年は最上級生としてチームを引っ張っていくことになります。どんなシーズンにしたいですか

 負けたくないですね。1回も負けずに全部勝ちたいです。ワセダは勝たないといけないと思うので。

FB河瀬諒介(スポ1=大阪・東海大仰星)

――今日の試合に向けて、どのような準備をしてきましたか

明大は一人一人が強く、アタックに幅広いオプションがあります。『ディフェンスで勝つ』ということをテーマに、ディフェンスで前に出るということを意識して、準備していました。

――試合前、緊張はありましたか

緊張しましたが、前に比べると緊張はほぐれていました。

――明大との戦いには、思い入れも強いかと思います。早明戦という点で意識はありましたか

早明戦という点では、ワセダとしても、僕自身としても、負けられない相手なので、思い入れは強かったです。ただ、そういうことを考えてしまうと緊張につながってくるので、あまり気にせずという感じでした。

――前半、キックチャージからの先制トライがありました。チャージの部分は意識されていた点ですか

相手のFBが蹴るモーションに入ったので、プレッシャーをかける意味でチャージにいきました。それがたまたま自分に当たって、という感じでした。ちょっと驚きましたね。

――トライができて、嬉しさはありましたか

トライができたことは良かったかもしれませんが、試合の結果として、負けてしまうと意味がないので。今思うと、複雑な気持ちですね。

――試合を通して、ご自身のプレーを振り返っていかがですか

ワセダがしんどいときに、僕がもっと引っ張っていけたらよかったのかなと思います。悔しさがあります。

――メイジの強さはどのあたりに感じましたか

ディフェンスのところで、ワセダがなかなかゲインできませんでした。ワセダがミスをした後の、ターンオーバーからのアタックが、明大の強さだなと感じました。

――チームとして意識してきたディフェンスの面はいかがでしたか

(明大に)ゲインされることも多く、一人の選手に何メートルもいかれてしまうこともありましたが、その度修正して、ディフェンスができたと思います。それ以上に、明大のアタックが強力だったのかなと思います。

――今季最後の試合となってしまいました。引退となる4年生にはどのような思いがありますか

1年生で試合に出させてもらっている分の責任を果たせなかったというか。勝たないといけないので。申し訳ないという気持ちがあります。

――今季は1年生ながら多くの試合に出場しました。入学した4月から振り返るとどのような思いがありますか

ワセダに来て、4年生や先輩方にお世話をしていただいて。その中で、自分が1年生から出させてもらっている分、試合に出られない4年生がいました。勝ってその4年生に恩返しがしたかったので。それができなくて悔しいです。

――試合前にはタックルダミーを持つなど、裏方としてもチームを支えた4年生の姿がありました。河瀬選手の目にはどのようにうつりましたか

4年間積み上げてきた力は、どんなところでも、試合に出ていても出ていなくても、発揮されるものだと思います。恩返しがしたかったのですが、負けてしまいました。こんな思いはもうしたくないので、来年からは優勝して恩返ししていきたいです。

――来季への抱負を

今日の悔しさを忘れずに、1年間必死に、練習でも試合でも、私生活の面でも気配りをして、来年こそは『荒ぶる』を獲りたいと思います。

――個人として、目標などありますか

自分のより成長できる部分として、コミュニケーションの少なさやフィジカルの弱さがあるので、そこをもっともっと伸ばしていきたいです。