2日、チェルシーはドルトムントからMFクリスティアン・プリシッチの獲得を発表した。今季の間はレンタルの形でドルトムントに残留することになるが、気になるのは来季チェルシーがプリシッチをどう起用するかだろう。
シンプルに考えるならば右のウイングだろう。現在チェルシーの右サイドはウィリアン、ペドロ・ロドリゲスが担当しているが、サポーターも100%満足してはいないはず。突破力やスピードを考えるとプリシッチが右サイドのファーストチョイスとなるはずだ。
もちろん左サイドでもプレイ可能だ。ただ、左のウイングにはエースのエデン・アザールがいる。プリシッチが来季左サイドを担当するということは、その時にはアザールが退団してしまっているのだろう。英『Football London』は、アザールがレアル・マドリードに行く場合はプリシッチが左サイドに回ることになると伝えており、移籍する可能性があるアザールの代役を今冬のうちに獲得しておいたと考えることもできる。
同メディアが提案するプリシッチの起用法はこれだけでは終わらない。プリシッチはウイングの選手だが、指揮官マウリツィオ・サッリの下でナポリのドリース・メルテンスのように0トップを任される可能性も伝えている。これはプリシッチにとって新たな領域であり、チェルシー行きを選択したことによってプレイの幅が大きく広がることになるかもしれない。アルバロ・モラタ、オリヴィエ・ジルーに代わる頼れるストライカーを獲得できなければ、プリシッチが中央を担当する可能性は大いに考えられる。
サッリはプリシッチをどう育てていく考えなのだろうか。2年目を迎える来季にはサッリ流も固まってきているはずで、プリシッチ加入による進化に期待だ。