【MLB】2018年の大谷翔平名場面 豪快初アーチに祝福儀式…編集部が選ぶ5傑【打者編】

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エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

編集部が独自選出、サイヤング賞&通算204勝右腕からの一撃も…

 メジャーでも二刀流を継続し、日本人17年ぶり4人目の新人王を受賞したエンゼルス大谷翔平投手。2018年はスプリングトレーニングからファンやメディアに一挙手一投足を追われる中で数々の名場面を生み出した。今回は打者・大谷翔平の2018年名場面トップ5をFull-Count編集部が独自に選出。メジャー1年目の昨季は104試合出場し、打率.285、93安打、22本塁打、61打点、10盗塁、102三振、OPS.925を記録した打撃で、第1位に輝いた場面は?

○第5位:メジャー初打席初安打

 3月29日のアスレチックスとの開幕戦で「8番・指名打者」で先発出場。日本ハムで新人だった2013年と同じ8番スタメンでの初出場となった。打者としてメジャーデビューを果たすと、1点リードの2回2死一塁の初打席でグレーブマンの初球を捉えて、鮮やかな右前安打を放った。敵地で沸いたブーイングを黙らせる快音を響かせた。

 日本人野手のメジャーデビュー戦初安打は、2013年のジャイアンツ田中賢介以来12人目。初打席初安打はメッツ新庄剛志、ヤンキース松井秀喜、メッツ松井稼頭央、ドジャース中村紀洋、カブス福留孝介以来6人目だった。大谷は「やっぱりうれしかったし、なんとか勝ちに貢献できるように頑張りたかった。おそらくこの先忘れることのできない打席になる。すごい特別な感情はある」と振り返った。この1安打から二刀流・大谷の伝説が始まった。

○第4位:サイ・ヤング賞2度のクルーバー撃ち

 2017年にリーグトップの18勝を挙げ、自身2度目のサイ・ヤング賞に輝いたクルーバーとの初対戦は4月4日の本拠地インディアンス戦。衝撃的な一発は0-2で迎えた5回2死二塁だった。3球目の外角直球を強振すると、打球は中堅左への2試合連発となる2号2ランとなった。これが日米通算50号。大谷は「見れば誰もが素晴らしいと分かる投手。ワンチャンスでホームランにできたのは流れ的によかった」と振り返った。

 オープン戦では打率.125。長打は1本もなかった。開幕前に米スカウトから「大谷は高校生みたいなもの」と酷評され、二刀流に懐疑的な視線を向けていた地元メディアの度肝を抜く一発。投手では開幕2連勝し、打撃では打率.462(13打数6安打)、3本塁打、7打点の活躍で、ア・リーグ週間MVP(対象期間4月2日~8日)に選ばれた。23歳9か月での受賞は日本人最年少、メジャー1年目の4月上旬の選出は最速だった。

伝説的な打撃の数々…第1位は大谷の印象にも残る“あの一発”

○第3位:通算204勝右腕バーランダー撃ち

 バーランダーからアーチをかけたのは3度目の対決、8月25日の本拠地アストロズ戦だった。4回無死一塁で高めに浮いたチェンジアップをフルスイング。バックスクリーン左へ放り込む14号2ランをかけた。2回の第1打席では右翼線二塁打を放ち、3打数2安打2打点と攻略した。

 メジャー初対決となった5月16日は4打数無安打3三振。「いくら払っても経験する価値がある。経験したことがない球」と話していた相手。昨季通算は14打数3安打の打率.214、1本塁打、2打点、5三振だった。今季も同地区のアストロズに所属するバーランダーとは真剣勝負が繰り広げられそうだ。

○第2位:右肘手術勧告後の2発

 右肘内側即副靭帯再建術(トミー・ジョン手術)を勧められたのは、9月5日の敵地レンジャース戦の試合前だった。その数時間後にスタメン出場すると、5回無死で2試合連発の17号ソロ。8回1死一塁では18号2ランを放ち、2006年のマリナーズ城島健司の持つ日本人1年目の最多本塁打記録に並んだ。4打数で2発を含む4安打3打点1盗塁の大活躍だった。

 手術勧告を受けた直後の試合で見せた最高の打撃を、米メディアはこぞって称賛。米「Yahoo!スポーツ」の名物コラムニスト、ジェフ・パッサン記者は「オオタニについてはたくさんの魅力があるが、その中で重要な部分は、とんでもないほど比類なき才能に恵まれているということだ」とツイッターで感服。米3大ネットワークの1つ「ABCテレビ」のブラッド・ガッリ記者も「現実離れしている!」とツイッターで衝撃を伝えた。投打など野球の技術だけでなく、驚異的なメンタル力を見せつけた。

○第1位:メジャー初アーチ&サイレントトリートメント

 4月3日のインディアンスとの本拠地デビュー戦。初回2死二、三塁の第1打席で右腕トムリンのカーブを捉え、右中間へメジャー1号となる3ランを放った。衝撃的な一発の後も注目が集まった。ダイヤモンドを一周してダグアウトに戻ったが、チームメートは一様に“無視”。たまらずキンズラーに抱きついたところで荒々しく祝福された。メジャー恒例の「サイレント・トリートメント」。大谷の可愛すぎる反応は日本だけでなく、全米でも大きなニュースとなった。

 大谷自身にとっても印象に残る本塁打になった。新人王受賞時に行われた電話会見で、最も印象に残った瞬間について聞かれ「初ホームランはうれしかった。ベンチに帰ってからも楽しかった」と振り返った。オープン戦の不振を吹き飛ばす一撃&メジャー流の祝福儀式は、新人王獲得につながったに違いない。

 選出外となったが、4月27日の本拠地ヤンキース戦ではエース右腕セベリーノから右越え4号ソロ。内角への97マイル(約156キロ)を完璧に捉えられた右腕が「脱帽するしかない。もう2度と内角には投げない」と言い残したほどだった。シーズン終了翌日の10月1日に右肘手術を受けたが、今季序盤の復帰が期待されている打者・大谷。今年はどのような打撃を見せるのか注目だ。(Full-Count編集部)