【MLB】大谷翔平VSトラウト 米球界屈指の優れた才能を地元メディアが特集で比較

エンゼルスのマイク・トラウト(左)と大谷翔平【写真:Getty Images】

1年目の大谷を絶賛「日本からMLBへ一歩も踏み誤ることなく跳躍」

 昨季ア・リーグ新人王に輝いたエンゼルスの大谷翔平投手。二刀流の大活躍で米国にセンセーションを巻き起こしたが、すでに殿堂入りが約束されているエンゼルスの天才マイク・トラウト外野手と比較する声が地元メディアで高まっている。

「マイク・トラウト対ショウヘイ・オオタニ 本当のアメージング・レース」

 米国で人気のテレビ番組「アメージング・レース」にかけて題した特集を掲載したのは、エンゼルス戦中継を担当する地元テレビ局「FOXスポーツ・ウエスト」公式サイトだった。

「球界最高の選手と、球界最高の若き才能を対決させる機会があれば、いつでも興味深い議論が生まれる。特に彼らが同じチームにいる場合は!」と高らかな宣言でスタートした特集では、これまで2度MVPに輝いている天才トラウトの、走攻守における長年の圧倒的なパフォーマンスを称賛する一方、スーパースターの座を脅かす新星の台頭に注目している。その新星とは、もちろん大谷だ。

「トラウトは2011年のメジャーデビューから球界の話題であり続けた。それも、彼自身のチームメイトが誰も見たことがない、もう1つのアイコンになるまでは、だが。ショウヘイ・オオタニは日本からMLBへ一歩も踏み誤ることなく跳躍したばかりか成長すら果たし、この地球における野球界を震撼させた」

 2001年のイチロー(マリナーズ)以来となる日本人4度目の新人王に輝いた大谷は、トラウトの存在すら揺るがす新星として称賛されている。

投手としては「ランディ・ジョンソンに匹敵」

 昨季は右肘靱帯損傷の影響で投手としては10試合先発にとどまったが、記事では「ランディ・ジョンソンに匹敵する」とサイ・ヤング賞5回のレジェンド左腕と比較。そして、打率.285、22本塁打、61打点という卓越した活躍を見せた打撃に関しては「投手として試合で果たせなかったことを、打席で補って余りある活躍を見せた」と高評価。さらには「水飲み場を求めて跳ねるガゼルのように塁間を滑走する」と走力も絶賛されている。

 特集では、2人の走力を徹底比較。三塁打で一塁から三塁まで疾走する大谷とトラウトの動画とともに、ブラッド・オースマス新監督の「どっちが速いかはわからない。彼(大谷)なのかトラウティなのか。彼らは球界で韋駄天の2人ではあるね」という比較コメントも紹介した。2人の一塁から三塁までの到達時間は「互角」と断定する一方、データベース「ベースボール・サーバント」でのスピード比較ではトラウトの方がわずかに上と指摘している。

 2人の比較は走塁1つをとっても接戦となることから、「本当のアメージング・レースになることは間違いない」と両者の才能を絶賛。メジャーではわずか1年を経たばかりだが、衝撃のルーキーシーズンを送った大谷は、地元メディアから球界最高の実力者、トラウトと比較されるほどに成長したようだ。(Full-Count編集部)

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