ブルージェイズが先発補強 パドレスから左腕・リチャードを獲得

日本時間12月31日、ブルージェイズはパドレスとのトレードを成立させ、マイナーの外野手、コナー・パナスを放出してベテラン左腕のクレイトン・リチャードと金銭を獲得した。リチャードはイアン・キンズラー加入に伴ってパドレスからDFAとなっており、そこを先発補強を必要としていたブルージェイズが拾った形。MLB公式サイトのAJカッサベルによると、リチャードの残り年俸300万ドルのうち、約半分をパドレスが負担するようだ。

リチャードはメジャー屈指のグラウンドボーラー(ゴロ系投手)であり、過去4年間のゴロ率60.3%はナ・リーグ最高の数字である。しかし、2017年は32先発で8勝15敗、防御率4.79、昨季は27先発で7勝11敗、防御率5.33に終わり、再建期のチーム構想から外れてDFAに。先発補強を目指していたブルージェイズに加わることになった。

ただし、リチャードに先発ローテーションの座は約束されているわけではない。現時点でブルージェイズはマーカス・ストローマン、アーロン・サンチェス、ライアン・ボルッキ、マット・シューメイカーの4人で先発ローテーションの4番手までが固まっており、残りは1枠。実績的にはリチャードが先発5番手のフロントランナーだが、ショーン・リードフォーリー、トーマス・パノーン、トレント・ソーントンといった若手との競争を強いられることになるだろう。

もしリチャードが先発ローテーション争いに敗れた場合、リリーフに回ることも考えられる。なぜなら、ブルージェイズの40人枠内にはリリーフ左腕がティム・メイザしかいないからだ。いずれにしても、ブルージェイズは貴重な戦力を手に入れたと言えそうだ。

© MLB Advanced Media, LP.