沖縄・奄美で高温 北・東日本の日本海側を中心に暴風雪や大雪に 12月の天候まとめ

12月の平均気温平年差(℃)/降水量平年日(%)/日照時間平年比(%)

 気象庁は4日、12月の天候のまとめを発表した。2018年12月は、沖縄・奄美で気温がかなり高く、北日本の日本海側と東日本の太平洋側および西日本は、日照時間がかなり少なくなった。12月末は、北・東日本日本海側を中心に暴風雪や大雪となった。

沖縄・奄美 平年に比べてかなり高い気温

 12月は、寒気の南下が弱く暖かい空気に覆われる日が多かったため、沖縄・奄美は気温がかなり高く、東・西日本も高かった。北日本は寒暖の変動が大きく、月平均気温は平年並みだった。
 4 日は日本海の低気圧に向かって、南から暖かい空気が流れ込んで全国的に季節外れの暖かさになり、全国の観測点926 地点のうち352 地点で12 月として最も高い気温を観測したほか、沖縄・奄美や西日本を中心に66 地点で夏日になった。

全国的に日照時間は少なめに

 天気は、全国的に概ね数日の周期で変化した。日本付近を高気圧と低気圧が次々に通過したが、東日本の太平洋側と西日本は高気圧に覆われることは少なかった。
 冬型の気圧配置になることも少なく、晴れた日が12 月としては顕著に少なかったため、東日本の太平洋側と西日本は日照時間がかなり少なかった。
 また、北日本日本海側も気圧の谷の影響を受けることが多く、日照時間がかなり少なかった。

12月末は、北・東日本日本海側を中心に暴風雪や大雪

 強い冬型の気圧配置となって強い寒気が流れ込んだため、27~30 日は北・東日本の日本海側を中心に暴風雪や大雪となった所があった。
 夕張(北海道)では30 日に積雪が137cm に達して1979 年の統計開始以来12 月として最も大きくなるなど、27~30 日は北・東日本の日本海側を中心に暴風雪や大雪となった所があった。

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