■ひとマチ点描■特大門松で結束強めるモジ

拝賀式の様子

 元日、モジ・ダス・クルーゼス中央日本人会で「新年拝賀式」が行われた。なかでも恒例となり衆目を引いているのが、特大サイズの門松だ。
 この門松は孟宗竹を使用し、高さ1メートル70センチに及びもの。毎年晦日に会員が集まって手作りし、会館入口の2カ所に飾られる。

恒例となったモジの特大門松

 「日本文化の継承の一つとして、何か新しいことをやりたい」。松本茂評議員会長によれば、もともとは外注していたが、JICA派遣のシニアボランティアから教わり、10年前から会で製作するようになった。
 「今では小さい門松が主流だが、製作の仕方を調べると伝統的な門松はこのサイズだと分かり、それに見習って作り始めた。先人は手を携えて、大きな門松を作っていたんじゃないか」と思いを馳せ、「これを始めてから、会の結束力も一段と強くなったように感じる。後続にもこの伝統を引継いでもらいたい」と新年に期待を込めた。(航)

© BRASIL NIPPOU