マリナーズ イチローの開幕ロースター入りはほぼ確実か

今オフ、多くの主力選手を放出して2020年以降の戦いを見据えたロースターの再構築を進めているマリナーズ。その過程で多くの若手有望株を獲得することに成功した。しかし、そんな中で3月に東京ドームで行われるアスレチックスとの開幕シリーズでのロースター入りをほぼ確実としている「大ベテラン」がいる。45歳のイチローだ。ジェリー・ディポートGMは開幕シリーズの28人枠にイチローを登録する意向を明らかにしている。

現在フリーエージェントのイチローが東京ドームで行われる開幕シリーズのロースターに入るためには、いくつかのステップをクリアしなければならない。まずはマリナーズと契約することだ。最初からメジャー契約である必要はなく、スプリング・トレーニングへの招待を含んだマイナー契約からスタートする可能性もあるだろう。次に春季キャンプやオープン戦で健康かつ実力が健在であることをアピールし、チームに必要な戦力であると認めてもらう必要がある。そして、日本での開幕シリーズまでにメジャー契約を結び、開幕ロースター入りを果たすという流れになる。

通常、メジャーリーグの公式戦のロースターは25枠だが、日本での開幕シリーズでは特例としてロースターが28枠に拡大されることが決定している。つまり、開幕シリーズを終えてアメリカに戻るとロースターは3枠減少するわけであり、イチローがアメリカに戻ったあともマリナーズの一員としてプレイするためにはここの「3枠カット」のハードルを越えなければならないのだ。

チームに数少ないスター選手であるミッチ・ハニガーを筆頭に、ドミンゴ・サンタナ、マレックス・スミス、ジェイ・ブルースとレギュラー級の外野手が4人いるマリナーズ。イチローは昨季同様に「5人目の外野手」として生き残りを目指すことになる。45歳のイチローが迎えるメジャー19年目は、どのようなシーズンになるのだろうか。

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