「平成バロンドール史」30年間の受賞者ユニとサッカー界の出来事まとめ

昨年12月に発表された2018年のバロンドールは、ルカ・モドリッチが受賞。リオネル・メッシとクリスティアーノ・ロナウドが受賞を独占した時代に終止符を打った。

折しも日本では、平成の時代が終わりを告げようとしている。モドリッチは言わば平成最後のバロンドール受賞者だ。そこで今回は「平成のバロンドール受賞者」のユニフォーム姿を、ざっと駆け足で振り返ってみよう。

海外の日本代表最新情報、Jリーグ超ゴールはこちら

掲載のユニフォームは受賞時の所属クラブのもの。その年のサッカー界の出来事も簡単に付記している。

1989年(平成元年)

マルコ・ファン・バステン(ACミラン)(画像ユニフォームは同デザインながらエンブレムが異なる1988年モデル)

サッカー界の出来事:ヒルズボロの悲劇(FAカップ準決勝リヴァプール対ノッティンガム・フォレスト戦)。W杯南米予選でのロハス事件。

1990年(平成2年)

ローター・マテウス(インテル)

サッカー界の出来事:W杯で西ドイツ代表が優勝。ディナモ・ザグレブvsツルヴェナ・ズヴェズダで暴動発生(ボバンが警官へ飛び蹴り)。

1991年(平成3年)

ジャン=ピエール・パパン(マルセイユ)

サッカー界の出来事:ワールドユース選手権でルイ・コスタ、ルイス・フィーゴらを擁する“ゴールデンエイジ”のポルトガル代表が優勝。

1992年(平成4年)

マルコ・ファン・バステン(ACミラン)

サッカー界の出来事:英プレミアリーグがスタート。欧州選手権(EURO 1992)でデンマーク代表が優勝。読売クラブが最後のJSL(日本サッカーリーグ)を優勝。

1993年(平成5年)

ロベルト・バッジョ(ユヴェントス)

サッカー界の出来事:「ヴェルディ川崎vs横浜マリノス」のカードでJリーグが開幕。日本代表がW杯出場権を逃す(ドーハの悲劇)。フランス代表が1994W杯欧州予選で敗退(パリの悲劇)。

1994年(平成6年)

フリスト・ストイチコフ(バルセロナ)

サッカー界の出来事:W杯決勝で史上初のPK戦の末にブラジル代表が4度目の優勝。コロンビア代表アンドレス・エスコバル射殺事件。三浦知良がジェノアへ期限付き移籍し、日本人初のセリエAプレーヤー誕生。

1995年(平成7年)

ジョージ・ウェア(ACミラン)※1994-95シーズンはパリ・サンジェルマンに所属

サッカー界の出来事:歴史を変える「ボスマン判決」。エリック・カントナが「カンフーキック事件」で8カ月の出場停止に。

1996年(平成8年)

マティアス・ザマー(ボルシア・ドルトムント)

サッカー界の出来事:欧州選手権(EURO 1996)でドイツ代表が優勝。アトランタ五輪で日本代表がブラジル代表に勝利(マイアミの奇跡)。

1997年(平成9年)

ロナウド(インテル)※1996-97シーズンはバルセロナに所属

サッカー界の出来事:日本代表がW杯初出場を決める(ジョホールバルの歓喜)。

1998年(平成10年)

ジネディーヌ・ジダン(ユヴェントス)

サッカー界の出来事:フランス代表がW杯初優勝。日本代表が記念すべきW杯初出場。中田英寿がペルージャへ移籍、開幕戦でユヴェントス相手に衝撃の2ゴール。

1999年(平成11年)

リヴァウド(バルセロナ)

サッカー界の出来事:マンチェスター・ユナイテッドが劇的なCL優勝(カンプ・ノウの奇跡)。ワールドユース選手権で日本代表が準優勝。Jリーグが2部制に移行し、J1とJ2がスタート。

2000年(平成12年)

ルイス・フィーゴ(レアル・マドリー)※1999-2000シーズンはバルセロナに所属

サッカー界の出来事:欧州選手権(EURO 2000)でフランス代表が優勝。日本代表がアジアカップを制覇。

2001年(平成13年)

マイケル・オーウェン(リヴァプール)

サッカー界の出来事:コンフェデ杯で日本代表が準優勝(優勝はフランス代表)。

2002年(平成14年)

ロナウド(レアル・マドリー)※2001-02シーズンはインテルに所属

サッカー界の出来事:2002年日韓W杯でブラジル代表が5度目の優勝。日本ではベッカム大フィーバー。

2003年(平成15年)

パヴェル・ネドヴェド(ユヴェントス)

サッカー界の出来事:コンフェデ杯準決勝の最中に、カメルーン代表のマルク=ヴィヴィアン・フォエが倒れ、そのまま帰らぬ人に。

2004年(平成16年)

アンドリー・シェフチェンコ(ACミラン)

サッカー界の出来事:欧州選手権(EURO 2004)決勝で、ギリシャ代表が開催国ポルトガル代表を下し初優勝。トヨタカップの歴史に幕が降り、以降はクラブW杯へ引き継がれる。

2005年(平成17年)

ロナウジーニョ(バルセロナ)

サッカー界の出来事:CL決勝でリヴァプールが0-3のビハインドを跳ね除けて優勝(イスタンブールの奇跡)。コンフェデ杯でブラジル代表が優勝。

2006年(平成18年)

ファビオ・カンナヴァーロ(レアル・マドリー)

サッカー界の出来事:W杯でイタリア代表が4度目の優勝。ジネディーヌ・ジダン、中田英寿が同大会を最後に現役を引退。カルチョ・スキャンダルでイタリアサッカー界に大激震。

2007年(平成19年)

カカ(ACミラン)

サッカー界の出来事:浦和レッズが日本勢としてACL初優勝。リヨンのフランスリーグ6連覇が話題に。

2008年(平成20年)

クリスティアーノ・ロナウド(マンチェスター・ユナイテッド)

サッカー界の出来事:欧州選手権(EURO 2008)はスペイン代表が44年ぶり2度目の優勝。ACLではガンバ大阪が優勝し、日本勢が連覇を達成。

2009年(平成21年)

リオネル・メッシ(バルセロナ)

サッカー界の出来事:コンフェデレーションズカップでブラジル代表が優勝。

2010年(平成22年)

リオネル・メッシ(バルセロナ)

サッカー界の出来事:W杯決勝でスペイン代表がオランダ代表を下し、悲願の初優勝。W杯の試合結果を予想したタコ「パウル」が人気に。

2011年(平成23年)

リオネル・メッシ(バルセロナ)

サッカー界の出来事:女子W杯で日本代表(なでしこジャパン)がアメリカ代表を下して優勝。男女を通じて、FIFA主催大会で日本の優勝は史上初の快挙だった。

2012年(平成24年)

リオネル・メッシ(バルセロナ)※4年連続受賞の偉業を達成

サッカー界の出来事:欧州選手権(EURO 2012)でスペイン代表がイタリア代表を下し、通算3度目の優勝。そして大会史上初の連覇を達成した。香川真司がマンチェスター・Uへ移籍。

2013年(平成25年)

クリスティアーノ・ロナウド(レアル・マドリー)

サッカー界の出来事:サー・アレックス・ファーガソン氏が27年間に渡り指揮を執ったマンチェスター・Uの監督を退任(監督業からも引退)。ブラジル代表がコンフェデ杯3連覇。

2014年(平成26年)

クリスティアーノ・ロナウド(レアル・マドリー)

サッカー界の出来事:Jリーグが3部制に移行し、J3がスタート。浦和レッズがJリーグ史上初の「無観客試合」を実施。W杯でドイツ代表が4度目の優勝。

2015年(平成27年)

リオネル・メッシ(バルセロナ)

サッカー界の出来事:W杯招致に絡んだFIFAの汚職が明るみに。女子W杯で、なでしこジャパンが準優勝。

2016年(平成28年)

クリスティアーノ・ロナウド(レアル・マドリー)

サッカー界の出来事:コパ・アメリカの100周年記念大会でチリ代表が優勝。W杯歴代最多得点記録を保持するミロスラフ・クローゼが現役を引退。クラブW杯に開催国枠で出場した鹿島アントラーズが準優勝。

2017年(平成29年)

クリスティアーノ・ロナウド(レアル・マドリー)

サッカー界の出来事:「DAZN」が日本でJリーグのライブ配信を開始、黒船襲来と騒がれる。浦和レッズが10年ぶり2度目のACL優勝。コンフェデ杯でドイツ代表が優勝。

2018年(平成30年)

ルカ・モドリッチ(レアル・マドリー)

サッカー界の出来事:W杯でフランス代表が5大会ぶり2度目の優勝。日本代表はアジア勢で唯一決勝Tに進むも、1回戦でベルギー代表に敗れる。鹿島アントラーズがACLを初優勝し、日本勢が連覇。

© 株式会社ファッションニュース通信社