合格祈願「すべらない砂」 神戸電鉄、今年は配布せず 微量の発がん性物質検出で

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 神戸電鉄は、受験生を応援しようと兵庫県三田市内などで配っていた合格祈願のお守り「落ちない・すべらない砂」を、2019年は配らない方針を決めた。18年の配布後、砂に微量の発がん性物質が含まれていたことが分かったためで、同社は「受験生に心配をかけるのも申し訳ない」としている。

 お守りは、電車の車輪が滑らないように線路にまく砂で、雷が落ちないと伝わる同市桑原の欣勝(きんしょう)寺で祈とう。ビニールの袋(縦9センチ、横5センチ)に入れて16年から本格的な受験シーズン前に無料配布してきた。受験生のほか子どもや孫のために並ぶ人も多く、18年は1月に横山(三田市)、鈴蘭台(神戸市北区)、志染(兵庫県三木市)など県内5駅の駅前で約900個を配った。

 だが、同年に神鉄が配布する直前、JR西日本金沢支社が北陸3県で配った砂から微量の発がん性物質「結晶性シリカ」が検出されたことが発覚。神鉄は「袋を開けないで」と呼び掛けて配り、配布後、神鉄の砂にも結晶性シリカが含まれていることが判明した。(山脇未菜美)