ブリットンがヤンキースと再契約へ 最短2年・最長4年の変則契約

日本時間1月6日、MLB公式サイトのジョン・ポール・モロシによると、ヤンキースはフリーエージェントのリリーフ左腕、ザック・ブリットンと再契約を結ぶことで合意に至ったようだ。まだ球団からの正式な発表はないものの、今回の契約は最短2年・最長4年という変則的なものになると見られている。イメージ的にはマリナーズと最短3年・最長7年の契約を結んだ菊池雄星の契約に近いと言えそうだ。

今回のヤンキースとブリットンの契約は、年平均1300万ドルの3年契約であることが報じられている。ただし、2年目(2020年シーズン)終了時点でヤンキースが2022年の契約オプションを行使しなかった場合、ブリットンはオプトアウト(=契約破棄)の権利を行使することが可能だという。つまり、ブリットンは2年2600万ドルでヤンキースを去る可能性もあれば、4年5300万ドルの契約を全うする可能性もある。2年目終了時点のオプトアウトに4年目のオプションが関係するというのは、極めて異例の形と言えるだろう。

ヤンキースはメジャー4位の救援防御率3.38をマークした強力ブルペンからデービッド・ロバートソン(フィリーズと契約)が流出し、これ以上の戦力ダウンを阻止すべく、ブリットンとの再契約を目指していた。ブリットンはデリン・ベタンセスと左右のセットアッパー・コンビを形成し、クローザーのアロルディス・チャップマンにつなぐ役割を担うことになるだろう。

なお、ジ・アスレチックのダン・コノリーによると、エンゼルスもブリットン獲得を狙っていたようだが、わずかにヤンキースの提示条件が上回ったようだ。なお、ヤンキースはフリーエージェントのリリーフ右腕、アダム・オッタビーノの獲得にも興味を示していることが報じられており、ロバートソンの穴を埋めるべく、ブライアン・キャッシュマンGMのブルペン補強は今後も続いていきそうだ。

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