流経大柏4強入り 八木が決勝ゴール 全国高校サッカー

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秋田商―流通経大柏 前半6分、流通経大柏の八木(左)がゴール前のこぼれ球を蹴り込む=フクアリ

 サッカーの全国高校選手権第5日は5日、フクダ電子アリーナなどで準々決勝4試合が行われた。12日の埼玉スタジアムで行われる準決勝は流通経大柏-瀬戸内(広島)、青森山田-尚志(福島)の顔合わせに決まった。

 流経柏は終始優位に進め秋田商を1-0で下した。瀬戸内は日本航空(山梨)との接戦を制して初。青森山田は矢板中央(栃木)を2-1で退けて2大会ぶり。尚志は1-0で帝京長岡(新潟)を下し7大会ぶりのベスト4に進んだ。

 流経柏は2大会連続の決勝進出を懸け、12日に埼玉スタジアムで行われる準決勝で午後2時20分開始の第2試合に登場する。

▽準々決勝

流通経大柏 1 1-0 0 秋田商         0-0 ▽得点者 【流】八木

 【評】流通経大柏が盤石の試合運びで1点を守り切った。前半6分に八木がこぼれ球を右足で流し込み先制。前からプレスをかけ相手に自由を与えなかった。秋田商は速攻から鈴木がシュートを放つなど好機を作ったが、堅守を崩せなかった。

◆役割全う手堅く4強

 「1-0で勝てるのが強いチーム」とDFの関川郁万。流通経大柏は全員が自分の役割を全う。手堅い試合運びを続け、絶対条件としていた無失点で4強進出を決めた。

 先制点を奪ったのは2年生の八木滉史。シュートのこぼれ球に「狙っていた」とすかさず反応。キーパーの逆を突き、右足を振り抜いた。「あまり点を取るタイプではない」と言いながら笑顔がこぼれた。

 「八木と藤井(海和)のボランチは絶対」と指揮官が信頼を寄せる。背番号18は中盤の攻防でも力を発揮。ルーズボールに出足鋭く反応し、体をぶつけて味方につなげた。流経柏はあらゆるデータを数値化して共有している。3回戦ではルーズボールの値が特に低かった。

 「ここを取れれば勝利につながる」と八木。足元の技術に秀でる一方で守備を課題としていた。「相手との距離感を意識し、適切な間合いがとれてきた」。能力が向上し出場機会が増えた。

 守備陣が体を張って、跳ね返した。前線では佐部開斗、芹田悠真らがプレスをかけ続ける。「いろんなことが当たり前にできる」と敵将をうならせた流経柏が頂点をうかがう。

◆マンマークでエース封じる 流経柏・横田

 流通経大柏の横田大樹が相手のエースをマンマーク。「対人の強さが武器」というDFは169センチの体を張り、仕事をさせなかった。高校ではサイドバックが本職だが、中学でこなし「慣れている」というセンターバックで出場。エース封じを命じられたのは初めてだった。

 3年生は今までここぞという場面で出られず悔しい思いをしてきた。出場を告げられたのは当日の朝だったが「絶対に出るという気持ちで、映像を見て準備をしてきた」と堂々とプレー。「チームの勝利に貢献できて良かった」と爽やかな笑顔で振り返った。

◆狙い通りの試合

 流通経大柏・本田裕一郎監督の話 互いによく走り、頑張った中で狙い通りの試合になった。1週間空くので攻撃のつなぎの部分を修正したい。