「為替」関連倒産(12月度速報値)

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 2018年12月の外国為替市場での円相場は、1ドル=111円~113円台の範囲で、総じて横ばいの推移が続いたが、2018年の最後の取引となった28日の東京外国為替市場の円相場は、110円台前半で取引を終えた。市場関係者からは「ニューヨーク株式市場で株価の乱高下が続くなどで、市場では先行きに慎重な見方が広がった。このため、比較的に安全資産とされる円が買われやすい環境になった」との観測が出された。
 こうしたなか、企業倒産は依然として沈静化が続き、12月の「円安」関連倒産は速報値ながら2カ月ぶりの発生なし(前年同月1件)。また、「円高」関連倒産も4カ月連続の発生なし(同2件)だった。2018年(1-12月)の年間集計は円安関連が14件(前年比39.1%減、前年23件)で、円高関連が3件(同70.0%減、同10件)になり大幅に減少した。しかし、2019年1月3日の外国為替市場では、円相場が急激な円高に振れ、約9カ月ぶりに一時1ドル=104円台後半をつけるなど、年明けから波乱含みの展開となったことから引き続き今後の為替の変動には注意が必要だ。

円安関連倒産月次推移
円高関連倒産月次推移