広島移籍の長野、巨人から人的補償で移籍は13人目 打者は目立った活躍なし

2013年のWBCでも活躍した長野久義【写真:Getty Images】

移籍1年目で投手は工藤、藤井の7勝が最多、打者は脇谷の96試合が最多

 巨人はFAで獲得した丸佳浩外野手の人的補償として、長野久義外野手が広島に移籍することを発表した。巨人からFAでの人的補償で他球団に移籍するのは、12月に西武移籍が決まった内海哲也投手が12人目、そして長野が13人目となる。

 28人のプロテクトリストから外れた選手たちは、移籍1年目の新天地で活躍することはできたのか?巨人から人的補償として他球団に移籍した11選手の移籍1年目の成績は以下のようになっている。

○人的補償で巨人から移籍した選手の移籍1年目成績

川辺忠義投手(1996年河野博文投手の補償で日本ハムへ)
17試合1勝3敗、防御率4.89

平松一宏投手(2002年前田幸長投手の補償で中日へ)
6試合0勝1敗、防御率7.56

小田幸平捕手(2006年野口茂樹投手の補償で中日へ)
33試合、打率.158、0本塁打、2打点

江藤智内野手(2006年豊田清投手の補償で西武へ)
52試合、打率.242、5本塁打、19打点

工藤公康投手(2007年門倉健投手の補償で横浜へ)
19試合7勝6敗、防御率3.91

藤井秀悟投手(2012年村田修一内野手の補償でDeNAへ)
16試合7勝7敗、防御率3.75

一岡竜司投手(2014年大竹寛投手の補償で広島へ)
31試合2勝0敗2セーブ、防御率0.58

脇谷亮太内野手(2014年片岡治大内野手の補償で西武へ)
96試合、打率.263、2本塁打、20打点

奥村展征内野手(2015年相川亮二捕手の補償でヤクルトへ)
1軍出場なし

平良拳太郎投手(2017年山口俊投手の補償でDeNAへ)
4試合1勝3敗、防御率7.07

高木勇人投手(2018年野上亮磨投手の補償で西武へ)
8試合1勝2敗、防御率8.69

 江藤、工藤、藤井はFA移籍で巨人に入団したが、その後にプロテクトを外れ人的補償として他球団で移籍することになっている。投手で移籍1年目で最多の勝利数を挙げたのは工藤、藤井の7勝。一岡は31試合に登板し2勝2セーブ、防御率0.58と圧倒的な成績を残して、移籍1年目で大ブレークした。

 打者では目立った活躍をした選手はおらず、脇谷が96試合に出場したのが最多となっている。長年巨人を支え続けてきた内海、長野は新天地で活躍することはできるのか、今季のプレーに注目が集まる。(Full-Count編集部)

© 株式会社Creative2