みすみゆうか×押切蓮介×もりへー - ゾンビに感染したら即射殺の風潮は、ちょっともったいない

ラベルも貼ってない真っ黒なVHSが家にたくさんありました

──今回この豪華な3人でのイベント開催となったきっかけはなんだったんでしょうか?

みすみ:もりへーさんがMCで出られているラジオ番組で共演したのがきっかけです。そのときは映画の『ミスミソウ』が公開されたときでした。

もりへー:マンガの『ミスミソウ』は私も読んでいたんですけど、「ゆっか(みすみさん)に読ませなきゃ!」って思って、じゃあ“ミスミ”つながりでってことでラジオに呼んだんです。

押切:それで話を聞いたらなかなか本気のゾンビ好きで…なんか、おばあちゃんがホラー映画のガチ勢みたいなんですよ。

みすみ:家族でガチ勢なんですけど、おばあちゃんが特にマニアックなものが好きで。B級ホラー、例えばスプラッター系なんかも好きで、ずっとおうちで流してるんですよ。ラベルも貼ってない真っ黒なVHSが家にたくさんありました。常にホラー映画を流しているので、小さい頃は怖かったんですけど、だんだん快感になっていって…(笑)。引き込まれて行っちゃいました。

押切:ちゃんと師匠がいるっていうのがすごいですよね。ビジネスホラー好きでもなんでもないんです。

幽霊って倒せないから理不尽じゃないですか

みすみ:ホラー映画だったらなんでも好きです。…邦画と洋画で言ったら洋画の方が好きなんですけど。日本のホラーだと想像できちゃうんですよね。「風呂場で〜」とか、「箪笥が〜」とか、「鏡が〜」とか…。

押切:邦画はずっとおんなじことやってますよね。そのかわり邦画の方がいや〜な感じがします。

みすみ:幽霊って倒せないから理不尽じゃないですか。

押切:僕は倒しますけどね(複数のホラーギャグマンガを制作)。

みすみ:そういうスカッとする感じは、基本的に海外作品が多いです。

押切:邦画はやられっぱなしなんです。怖がらせようっていう気持ちで作ってるし、見る人も怖がるために見るし。『呪怨』の清水監督ともまったく話が合わないんですよ。ぼくは「ぶっ倒せ!」って言ってるんですけどね。

もりへー:私は怖いのは全く見ないのでずっと目をつぶっています。

ぼくのNetflix履歴は、ゾンビ映画・ゾンビ映画・男はつらいよ・ゾンビ映画…

押切:今回はゾンビ映画っていうことですけど、語りすぎると難しくなっちゃうと思うんですよね。

みすみ:あまりマニアックな話をし始めると、ゾンビマニアはあーだこーだ言いたくなっちゃうんです。

もりへー:各々の解釈があるからね。

みすみ:走るゾンビと走らないゾンビとか…。私はコメディホラーも好きなので、銃とか物を持っているゾンビもアリだと思ってるんですけど、それは無いっていう人もいるんですよ。

──奥が深いですね…。

みすみ:お互いのNetflixの履歴をもとに、面白かった映画の話をワイワイしたいですね。

押切:ぼくの履歴は、ゾンビ映画・ゾンビ映画・男はつらいよ・ゾンビ映画…って感じですよ。サムネイルが真っ黒なんです。

みすみ:押切さんも本当にかなりの数を見られてますよね!

押切:パッと映画を見たいなってときは、簡単な情報の映画がいいんです。気がつくとホラー映画ばっかり見てます。

──お客さんとしてもお二人のおすすめを知りたいと思います。

みすみ:ホラー映画はツッコミどころが満載なものも多いので、みんなで見れると楽しそうですよね。

押切:ゾンビとサメが闘うっていう夢のような作品もあるんですよ。…ま〜、クソ映画なんですけどね。

みすみ:キャストは豪華で最初の方はいい感じなのに後半で息切れ…みたいなの結構多いですよね(笑)。

押切:一回目はこういう話をたくさんできればいいなって思いますね。

もりへー:絶対、面白いよ!

ゾンビになってみたい

押切:みすみさんと押切なりの生き残り方、とかもやりたいですね。

──これは盛り上がりますね!

みすみ:こういうときみんなこっちに行っちゃうけど、絶対ダメなやつだよね! とか。

押切:ゾンビにもいろいろいますからね。

みすみ:最後にラスボスみたいなゾンビも待ってますよ。

押切:そういうのも視野に入れた上での、自分なりの対処法を考えましょう。

みすみ:結構、普段からそういうの考えちゃうんですよ。電車に乗ってて今ゾンビに感染したらどうしようとか。

──自分が感染したときにどうするかとかは人間性が出そうですよね。俺に構わず殺してくれ! とか…。

押切:ぼくはきっと噛まれても最後まで隠すでしょうね。

みすみ:手の先とかだったら切っちゃえばいいんですよ。

──ゾンビ映画を見すぎて決断のはやさがすごいですよ(笑)。

押切:切っちゃうのはなかなか怖いですよ。…この前ね、鼻毛をワックスでごそっと抜くGOSSOってやつをやったんですよ。がっ! とね、自分で抜かなきゃいけないんですよ…。なかなか勇気が出なくて…。きっとその何倍もの勇気ですよね…手を切り落とすのって…。

──そりゃそうですよ!(笑)

みすみ:あと、ゾンビになってみたいという気持ちもあるんです。自分の体が侵食されていく感じって、感染しないと味わえないわけじゃないですか…。感染したら即射殺の風潮がありますけど、ちょっともったいないって思いますね。

──(風潮?)観察したいってことですね。

押切:なんかイベント本番みたいに盛り上がってきましたね。

もりへー:仮定をイラストで図解すると面白そうだね。

みすみ:押切さんがいるのに私なんか描けないですよ!

押切:ぼくは本気で描きますからね。

Netflixの変な噂を聞いた

押切:ぼくの映画も流せそうなんです。…幽霊と闘うんですけど。

──やっぱり闘うんですね(笑)。

もりへー:ゆっかの弾き語りとかMV流したりとかもできるといいね。

押切:どんどんホラーから遠ざかってません? でも、どんどんみすみさんがいろんな人を呼べるイベントになるといいですよね。「あの漫画家、邪魔だからどけろ!」っていうことになりそうだな…。

もりへー:ゲストが増えていって壇上がギチギチになってくのもいいよね。

押切:ブードゥー教(犯罪者をゾンビ化するとされている中米の民間宗教)に詳しい外国人とか…。

──どんどん謎のイベントに…。

みすみ:今回は押切さんがオリジナルのイラストも描いてくださって…出てくれるとも思ってなかったので本当に嬉しいです。

押切:最近は連載も終わって生活が堕落してるので、なんの問題も無いですよ。そういえば、Netflixの変な噂を聞いたんですけど…。

みすみ:なんですか?

押切:Netflixでホラー映画ばっかり見てると、立ち上げた時の「ドドン」っていう音が怖い音に変わるっていう…。

みすみ:なんですかそれ!?

もりへー:そんなのあるの? ちょっと今、私のパソコンで立ち上げてみるよ。

(もりへーさんのNetflixにログイン)「ドゥドゥン…」

押切:……一緒ですね。

一同:(爆笑)

押切:今のは完全にぼくが変なのをぶっ込んでしまいましたが、普段しゃべってるみすみさんともりへーさんのやりとり自体も好きなんですよね、変な姉妹みたいな…。

もりへー:なんかすごい笑ってくるんですよ!

押切:ほっこりするんです(笑)。みすみさんの小ボケも全部つっこんでいくつもりなんで、楽しみです。

みすみ:こんな感じでワイワイできるといいですね。

──楽しみにしています。

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