2019年のダカールラリーが開幕。競技初日はトヨタ・ハイラックスのアル・アティヤが総合首位

 第41回大会となる2019年のダカールラリーは1月7日、ペルーの首都リマからピスコへ向かうステージ距離84km(総走行距離331km)のステージ1が行われ、ナッサー・アル-アティヤ(トヨタ・ハイラックス)が総合首位につけた。

 2015年と2011年のダカールを制しているアル-アティアは、2018年大会覇者のカルロス・サインツ(ミニ・ジョン・クーパー・ワークス・バギー)と僅差のトップ争いを演じると、フィニッシュ直前で交わすことに成功。

 最終的に1分59秒のリードを築いてステージを制覇し、自身通算32度目のステージ優勝を飾るとともに、1分59秒のリードを築いて初日総合トップにつけた。

「今日の走行距離はかなり短いものだったけど、かなり難易度の高いステージだった」とアル-アティヤ。

「(ステージ)最後の10kmではカルロス(サインツ)を捕らえようと必死だったよ。最後まで彼についていって、フィニッシュライン直前でうまく交わすことができた。僕たちにとって今日はいい1日だったけど、明日はどうなるかわからない」

「マシンの感触は素晴らしかったし、BFグッドリッチタイヤのパフォーマンスもよかった。今日の結果には満足しているし、明日以降も楽しみだよ」

 総合2番手はサインツ、総合3番手にはヤコブ・プシュゴイスキー(ミニ・オール4レーシング)が続いている。プライベーターとしてダカールに臨んでいるセバスチャン・ローブ(プジョー3008DKR)はトップと6分7秒差の総合13番手でステージ1を終えている。

 そのほか、総合6番手はアル-アティヤのチームメイトであるジニール・ドゥビリエ(トヨタ・ハイラックス)、総合7番手には元プジョーワークスのステファン・ペテランセル(ミニ・ジョン・クーパー・ワークス・バギー)、総合10番手にも元プジョーのシリル・デプレ(ミニ・ジョン・クーパー・ワークス・バギー)が続いている。

■市販車部門連覇狙うトヨタ車体がクラスワン・ツー。二輪部門はホンダ首位発進

 四輪市販車部門連覇に挑むトヨタ車体のチームランドクルーザー・トヨタオートボデーはクリスチャン・ラビエル/ジャン・ピエール-ギャルサン組350号車がクラス首位/総合67番手で完走。三浦昂/ローラン・リシトロイシター組349号車がクラス2番手/総合81番手と、クラスワン・ツー体制を築いている。

 トラック部門に挑んでいる日野チーム・スガワラ勢は菅原照仁/羽村勝美組510号車がクラス19番手、菅原義正/櫻井亜仁組517号車がクラス28番手だった。

 二輪部門では、ホンダのワークスチームであるモンスターエナジー・ホンダ・チームのホアン・バレダ(ホンダCRF450ラリー)が57分36秒でステージを走りきり首位を獲得。1分34秒差の2番手にパブロ・キンタニヤ(ハスクバーナFR450ラリー)、2分52秒差の3番手にリッキー・ブラベック(ホンダCRF450ラリー)が続いている。

 走行2日目となる現地8日は、ピスコからサン・ファン・デ・マルコナへ向かうステージ距離342km、総走行距離553kmのステージ2が行われる。

カルロス・サインツ(ミニ・ジョン・クーパー・ワークス・バギー)
セバスチャン・ローブ(プジョー3008DKR)
ヤコブ・プシュゴイスキー(ミニ・オール4レーシング)
ジニール・ドゥビリエ(トヨタ・ハイラックス)
ホアン・バレダ(ホンダCRF450ラリー)
リッキー・ブラベック(ホンダCRF450ラリー)

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