主力含む17人退団 攻撃の即戦力獲得 J3ロアッソ陣容固まる

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 ロアッソ熊本は2018年シーズンにJ2から初めて降格し、J3での19年シーズンに間もなく突入する。このオフは移籍と契約満了で17人が離れ、即戦力の4人と大卒4人の8選手が加入し、新たな陣容がほぼ固まった。チーム強化の陣頭指揮を執るアスリートクラブ熊本(AC熊本)の織田秀和ゼネラルマネジャー(GM)は「取りたい人材を獲得できた。J3優勝とJ2復帰へ戦力は整いつつある」と手応えを示す。

 18年シーズンにチーム最多11点をマークしたFW皆川佑介、10得点のFW安柄俊(アン・ビョンジュン)、9得点12アシストのMF田中達也が移籍。主力3人が抜けた攻撃陣には、讃岐(19年シーズンはJ3)から原一樹、松本(同J1)から三島康平と経験豊富な両FWが移籍。J3福島からは快足MFの田村翔太が入団する。

 原はJ1の72試合で11得点、J2の235試合で69得点。三島は183センチの長身を生かしJ2の168試合で28点を挙げた。17年シンガポールリーグ得点王の佐野翼に、契約交渉中のベテラン巻誠一郎が加われば、J3屈指のFWになる。

 18年シーズンは50得点のうち、皆川ら3人で30点を挙げた。その穴を埋めるのは容易でないが、織田GMは「組織力を磨き、どこからでも得点できるチームになるのが理想」と攻撃の幅を広げる好機と捉える。

 一方、J2ワーストの79失点を喫した守備陣も主力が流出。昨季主将を務め、GK陣最多の31試合に出場したGK佐藤昭大がJ2山形に、熊本ユース出身で将来性豊かな20歳のMF米原秀亮が松本に移籍した。

 GK陣は3人が契約更新したが、今季も正GKを争う筆頭格として考えられていた佐藤の移籍は大きな痛手。クラブは新たな選手の獲得に動いている。米原が抜けた中盤には、松本から身長179センチ、体重70キロの大型ボランチ岡本知剛を獲得。昨季の熊本は球際の弱さが指摘されていただけに、ボール奪取に秀でたハードワーカーの岡本は重宝しそうだ。

 筑波大で主将を務めたDF小笠原佳祐ら大卒4人も注目される。AC熊本の筑城和人強化担当は「スタメン入りの可能性は十分ある」と競争意識の高まりを期待する。

 J3は18チームがそれぞれ3~12月、34試合で優勝を争う。青森、盛岡、秋田、福島と東北4チームが参戦するため遠征距離が長くなり、熊本としては負担増も予想される。「1年でJ2復帰」を達成するには総力で戦い抜く団結力が求められる。(後藤幸樹)

(2019年1月8日付 熊本日日新聞朝刊掲載)