【平成の長崎】長崎キヤノンが初出荷 「メード・イン・波佐見」を世界へ

平成22(2010)年

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 長崎キヤノン(長崎県東彼波佐見町)が製造したデジタルカメラが3月17日、初出荷された。今年はコンパクトタイプ3機種と一眼レフ1機種を計約200万台生産。来年は約400万台に引き上げる計画。国内や欧米に加え、成長市場と見込まれるアジアにも出荷する。

 同社であった初出荷式で若狭央幸社長は「今日から『メード・イン・波佐見』として全世界に出荷する。高品質のカメラを作り、500万台、1千万台(の生産)に向けて頑張ろう」とあいさつした。同社は世界的な景気後退の影響で着工を一時延期し、当初計画より3カ月遅れで操業した経緯があり、親会社キヤノン(東京)の真栄田雅也取締役は「紆余(うよ)曲折はあったが出荷式を迎えることができた。最新のデジタルカメラを最先端の技術で生産し、世界に発信することが長崎キヤノンの使命」と激励した。

 同社は今月1日に稼働。現在、大分キヤノンでの研修を終えた社員ら約500人が業務に当たっている。式にはコンパクトタイプの上位機種の製造に携わった社員約80人も出席。製品が積み込まれたトラックを拍手で見送った。社員代表でテープカットに臨んだ大村城南高卒の櫨本(はじもと)未来さん(19)は「無事に出荷できてほっとした。みんなで協力して素晴らしい会社をつくりたい」と意気込みを語った。

 同社には4月、本年度採用の293人が入社。来春にも100~200人程度を採用し、千人態勢となる見込み。(平成22年3月18日付長崎新聞より)
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【平成の長崎】は長崎県内の平成30年間を写真で振り返る特別企画です。

社員らが見守る中、初出荷される箱詰のコンパクトカメラ=波佐見町、長崎キヤノン