幕末の志士坂本龍馬の遺品や手紙などを一堂に集めた企画展「実録・坂本龍馬展」(長崎新聞社、NHK長崎放送局など主催)の開会式と内覧会が10月1日、長崎県長崎市立山1丁目の長崎歴史文化博物館であり、龍馬ゆかりの貴重な品々が報道陣と関係者に公開された。一般公開は2日から。
同展はNHK大河ドラマ「龍馬伝」に合わせて企画された過去最大の龍馬展。東京、京都、高知を巡回し、長崎歴文博が最後の開催地となる。
内覧会では、長崎で撮影した懐手にブーツ姿の写真のガラス原板(9~11日の限定公開)など約200点を公開した。愛用の刀、カステラのレシピも書き込まれた海援隊の雑記帳「雄魂姓名録」(重要文化財)など大半が県内初公開。誕生から暗殺まで龍馬の波乱に富んだ生涯を豊富な資料で実感できる。
開会式には招待客ら約220人が来場した。「龍馬伝」主役の福山雅治さんの母校、長崎市立淵中のブラスバンド部が演奏。関係者がテープカットをして祝った。
11月3日まで。観覧料は大人1200円、小中高校生700円。2日は午前10時から、京都・霊山(りょうぜん)歴史館学芸課長の木村幸比古氏の講演「龍馬暗殺の真相」などがある。(平成22年10月2日付長崎新聞より)
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