J1リーグに所属する名古屋グランパスは8日、GK楢﨑正剛の現役引退を発表した。
同選手は名古屋グランパスの公式ホームページを通じ、現在の心境を伝えている。
「2018シーズンをもって24年の選手生活を終えることになりました。新しい年になり、新シーズンへ向けてスタートを切ろうとするこの時期にこのような発表になったこと、最後にゴールマウスの前でプレイする姿をお見せできず終わってしまったことを、申し訳なく思います。横浜での4年、名古屋での20年、良いことも悪いことも全てが夢のような経験、最高のサッカー人生で後悔はありません」
「2つの愛するクラブ、横浜フリューゲルスと名古屋グランパスで一緒にプレイした全ての選手、現場のスタッフ、クラブスタッフ、関係者の皆さん、また、長くプレイしてきた日本代表においてもともに闘った仲間やスタッフ、協会関係者の方々。いつも支援していただいたパートナー企業の皆さん。多くの皆さんのおかげでここまでプレイすることができました。その全ての方たちから刺激をもらい成長させてもらえたことに感謝の気持ちでいっぱいです」
「そして何より、新人だった頃から応援してくれたフリューゲルスサポーター、99年に移籍してきた不器用で若かった僕を受け入れ、信頼して、愛してくれた名古屋グランパスのサポーターの皆さんにはいくら感謝してもしきれません。本当にありがとうございました。これからはプレイヤーとしてではなく、違った形でクラブや日本のサッカーの発展のために力を尽くせていけたらと思っています。24年間多くのご声援をいただき本当にありがとうございました」
1999年に消滅の憂き目に遭った横浜フリューゲルスから名古屋グランパスへ移籍し、2010年の名古屋のJ1リーグ制覇に貢献した楢﨑。同年にはGKとして史上初となる、J1リーグの最優秀選手に選ばれた。先日現役引退を表明した川口能活(前SC相模原)と長きにわたり日本代表の正GKの座を争い、2002年の日韓W杯に出場したレジェンドGKが、42歳で現役生活に終止符を打った。