ミランの若き逸材FWに複数クラブがオファー 代理人が認めるも……

ミランの期待若手FWクトローネ photo/Getty Images

いくつかのクラブが興味を示しているACミランの若き逸材ストライカー、パトリック・クロトーネの将来について、彼の代理人が口を開いた。

イタリア代表の各年代やミランの下部組織でゴールを量産し、将来の活躍が期待されていたクトローネ。2017年5月に19歳でトップチームデビューを飾ると、2017-18シーズンは公式戦46試合に出場して18ゴールを記録するなど、チームの主力として活躍した。今季はユヴェントスからゴンザロ・イグアインが加入したこともあり、序盤戦はベンチスタートが多かったが、徐々に出場機会を増やし、ここまで公式戦22試合に出場して7ゴールを挙げている。こういった活躍もあり、クトローネはイタリア紙『TUTTOSPORT』が主催する今年の最優秀若手選手賞「ゴールデンボーイ 」の最終候補にもノミネートされていた。

そんなクトローネには現在、スペインやドイツへの移籍話が浮上している。インタビューに応じた彼の代理人を務めるドナート・オルニョーニ氏は「彼はイタリアでトップクラスのヤングスターだが、外国人だったらもっと多くの注目を集めていただろう」と述べた上で「海外のクラブからたくさんの関心が寄せられているよ。スペインかドイツからのオファーもそれらの一つだ」とコメント。クトローネに対して、オファーが届いていることを認めた。

ただ「パトリックはミランで上手くやり続けたいと思っている」とミラン残留の意思があることを明かしつつ、同選手の今後について「2019年も昨年と同じように、クトローネにチャンスが巡ってくることを期待している。それからピッチで素晴らしいパフォーマンスやゴールを披露できるかは、彼次第だけどね。新たなストライカーの話は多くあるが、我々には関係ない。イグアインが(昨夏に)加入していなかったとしても、チームを改善するために努力しなければならないことはわかっていたし、我々が恐れたことは決してないよ」と話している。

さらに「彼はイグアインと一緒にプレイし、たくさん成長している。ピピータ(イグアインの愛称)は世界最高のストライカーだからね。悪い行動はさておき、彼は素晴らしい選手だ。パトリックは彼からできるだけ多くのことを盗もうとしているよ。彼らはともに切磋琢磨し、パトリックはピピータのクオリティから学びたいと思っているんだ」と語った。

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