レスリング女子で五輪と世界選手権を合わせて１６大会連続世界一に輝き、「霊長類最強女子」との異名を持つ吉田沙保里選手（３６）＝至学館大職＝が８日、自身のツイッターで「この度、３３年間のレスリング選手生活に区切りをつけることを決断いたしました」と現役を引退することを明らかにした。
引退を報告した投稿には、これまでに獲得したとみられるメダルをずらりと並べた写真をアップ、現役時代の偉業をうかがわせた。投稿からわずか１時間半あまりで、１０万件以上の「いいね」がついたほか、５万回近くリツイートされ、「お疲れ様」「たくさんの感動をありがとう」「次のステージでも頑張って」などファンらの温かいねぎらいのコメントが相次いだ。
吉田選手は続けて「また後日、改めてみなさんの前で引退のご報告と感謝の気持ちをお伝えしたいと思います」とツイート。所属事務所は１０日に東京都内で記者会見を開くと発表した。
吉田選手は銀メダルに終わり、五輪４連覇を逃した２０１６年リオデジャネイロ五輪後は休養に入り、選手兼任で日本代表コーチを務めていた。 （共同通信＝太田清）
