4年に一度の大陸別選手権、アジアカップがUAEで開催中。
24チームに拡大された今大会はレベルの低下を懸念されたが、前回王者のオーストラリアがヨルダンに敗れ、タイがインドに大敗を喫すなど驚きの結果が続いている。
そんな波乱含みのこの大会を残念ながら欠場することになった5名のスター選手たちとは?
アリ・アル・ハブシ(オマーン代表)
プレミアリーグで活躍した実績を持ち、「アジア最高のGK」と呼ばれるオマーンの伝説。
今大会のアジアカップもオマーン代表に選出され主将として参加予定であったが、先月21日に行われたリーグ戦で負傷し、残念ながらメンバーから離脱することになった。
37歳になった守護神は今回の欠場を「最もタフな瞬間の1つ」と悔しがりながらも「仲間たちがやってくれると信じているよ」とエールを送っている。
オーマル・アブドゥルラフマン(UAE代表)
近年のUAE代表を牽引するアフロヘアーの“天才”司令塔。前回大会では準々決勝で日本の前に立ちはだかり、PK戦での撃破に貢献した。
欧州への挑戦もたびたび囁かれる彼は今季、アル・アインからサウジアラビアのアル・ヒラルへとローン移籍していたが、昨年10月の試合で右膝前十字靭帯断裂の重傷を負いアジアカップの参加も不可能となった。
UAE代表は現在アルベルト・ザッケローニ監督が率いているものの、昨年から結果が出ておらず開幕戦も引き分け。オーマルの欠場が大きく響いている。
アーロン・ムーイ(オーストラリア代表)
ウェスタンシドニー・ワンダラーズ時代にボランチを務め、トップ下の小野伸二(現コンサドーレ札幌)と良好な縦関係を築いたムーイ。
その後メルボルン・シティで素晴らしい成績を残すと、同グループのマンチェスター・シティに買い取られ、期限付きでハダーズフィールド・タウンへ。そこで昇格に貢献し、現在はプレミアリーグの舞台で活躍している。
そんな彼は今や代表に欠かせない存在となっているが、先月のアーセナル戦で靭帯を損傷。協会は23名に選出したものの、最終的にはやはり離脱することになった。
ニール・エザリッジ(フィリピン代表)
今季プレミアリーグの舞台に復帰したカーディフで守護神を務めているのがエザリッジだ。
ロンドンに生まれ、チェルシーやフラムの下部組織で育った28歳は昨年8月11日、開幕節のボーンマス戦に先発し、プレミアリーグに出場した最初のフィリピン人となった。
彼は2008年に母親の国籍であるフィリピン代表を選択しており、今大会の出場も期待されていた。しかし協会側が残留争いをするカーディフやエザリッジの立場を考慮して招集を見送ることとなった。
中島 翔哉(日本代表)
欧州のビッグクラブからも狙われる「小さな巨人」は、大会の全参加選手で最も魅力的なプレーヤーの一人であっただろう。
しかしながら、直前まで所属クラブで出場したことが仇となり負傷で欠場することに。南野拓実、堂安律と形成するいわゆる“BIG3”の公式戦でのお披露目もお預けとなってしまった。
代わりに招集された乾は能力的には申し分ないが、ただ率直に彼のプレーを見られなくなったことが残念でならない。夏のコパ・アメリカには出場してくれるといいのだが…。