日本人選手も入った! 今欧州で過小評価されている”10人の実力者”

エノック・クワテング photo/Getty Images
ガレーノ photo/Getty Images
ヴァレンティーノ・ラザーロ photo/Getty Images
ジュニオール・フィルポ photo/Getty Images
中島翔哉 photo/Getty Images
ジョアン・カルバーリョ photo/Getty Images
ジョアン・フェリックス photo/Getty Images
ナイタン・ナンデス photo/Getty Images
ウィルマール・バリオス photo/Getty Images
エンバイェ・ディアイニェ photo/Getty Images

世界を代表するビッグネームの移籍も盛り上がるが、これからステップアップするであろう掘り出し物と呼べる若手選手たちにも注目したい。まだトップクラブでプレイしているわけではないが、高いポテンシャルを秘めた選手も多く存在する。

英『Squawka』は、今季過小評価されている実力者たちを数名リストアップしている。その中から今後の動きが楽しみな10人の選手を紹介する。

1.エノック・クワテング(DF/ナント/21歳)

ナントといえば元日本代表監督ヴァイッド・ハリルホジッチが指揮を執るチームだが、クワテングは何ともハリルホジッチが気に入りそうなタイプのサイドバックだ。身体能力が高く、リーグ戦では全体で2番目に多い47回ものインターセプトを記録している。

2.ガレーノ(FW/リオ・アヴェ/21歳)

ポルトガルでプレイするブラジル人アタッカーのガレーノも注目のタレントだ。今季はリーグ戦でポルトFWヤシン・ブラヒミに次いで多い1試合平均2.3回のドリブル成功率を記録しており、ルイス・フィーゴやリカルド・クアレスマらと同じくポルトガルから新たなドリブラーが羽ばたくのではと期待されている。

3.ヴァレンティーノ・ラザーロ(MF/ヘルタベルリン/22歳)

右サイドのサイドハーフからサイドバックまでこなすラザーロは、攻撃力が1つの持ち味だ。同メディアのデータでは今季ラザーロはブンデスリーガでボルシアMGのトルガン・アザール、ブレーメンのマックス・クルーゼに次いでリーグ3位となる38回のチャンスメイクを記録している。

4.ジュニオール・フィルポ(DF/レアル・ベティス/22歳)

フィルポはすでに有名になっている存在だ。超攻撃的な左サイドバックとして売り出し中で、サイドバックながら得点力も高い。すでにレアル・マドリードでプレイするマルセロの後継者といった声まであり、ビッグクラブが注目している。

5.中島翔哉(FW/ポルティモネンセ/24歳)

日本人の中島もリストに入っている。残念ながらアジアカップは負傷で離脱することになったが、中島もステップアップが近づいている選手だ。同メディアは中島がポルティモネンセに長く留まることは考えにいと伝え、今季ポルトガルで5得点6アシストを記録している実力を評価している。

6.ジョアン・カルバーリョ(MF/ノッティンガム・フォレスト/21歳)

カルバーリョは少し変わったキャリアを歩む若手だ。ポルトガルの名門ベンフィカの下部組織出身者で、2017年にはデビューも飾っている。しかし、そこからプレミア・チャンピオンシップ(イングランド2部)のノッティンガム・フォレストへ向かう決断を下した。獲得にはクラブ史上最高額となる1320万ポンドが費やされたと伝えられており、ここまではその期待に応えて3得点6アシストを記録している。同メディアも2部で長くプレイする選手ではなく、プレミアリーグへ向かう日が近いと見ている。

7.ジョアン・フェリックス(MF/ベンフィカ/19歳)

フェリックスもサッカーファンの間では有名な選手だ。ポルトガルの世代別代表でプレイしてきた天才肌の選手で、チェルシーが獲得に関心を示しているという。同メディアもフェリックスを司令塔として長期的な視点で育てることを勧めており、10代ながらビッグクラブでプレイできる素質を備えている。

8.ナイタン・ナンデス(MF/ボカ・ジュニアーズ/23歳)

2018年末に23歳になったばかりのナンデスは、大きな話題を呼んだ昨年のリーベル・プレートとのコパ・リベルタドーレス決勝でもパフォーマンスが評価されていた。同メディアも多くの強豪クラブが目をつけていると伝えており、マンチェスター・ユナイテッドも候補に挙がっている。粘り強さ、創造性もあり、同メディアは同じウルグアイ人MFのルーカス・トレイラのコピーのような選手と評している。

9.ウィルマール・バリオス(MF/ボカ・ジュニアーズ/25歳)

若手というよりは中堅世代に入っている選手だが、ロシアワールドカップの日本代表戦ではコロンビア代表の一員として出場していたことを記憶している人も多いのではないか。今季ボカの中では最多となる1試合平均4.2回のタックルを記録しており、中盤でハードに相手を潰せる選手だ。昨年のリーベル・プレートとのコパ・リベルタドーレス決勝2ndレグでは退場処分となってしまったことでも話題を集めたが、以前から評価されていた選手なのは間違いない。

10.エンバイェ・ディアイニェ(FW/カスムパシャ/27歳)

ディアイニェは27歳と決して若くない。しかし、今季注目しておきたい驚異の点取り屋なのだ。カスムパシャはトルコのクラブで、トルコといえば日本代表DF長友佑都がプレイするガラタサライが有名だ。そのスュペル・リグにおいて、ディアイニェは今季リーグ戦17試合で20得点を記録している。得点ランク首位を独走する形となっており、2位トラブゾンスポルFWウーゴ・ロダジェガとは11得点もの差がついている。ディアイニェのペースは異様だ。現在は77分に1ゴールのペースとなっており、欧州四大リーグのクラブから声がかかっても不思議はない。

同メディアは今冬にも獲得を目指すべき選手たちとして彼らを紹介しているが、ステップアップを果たす者が出てくる可能性は十分に考えられる。中島はもちろん、彼らの今後の動きに期待だ。

© 株式会社FACTORIES